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美しくない

2021年08月15日 | 経営以外の話
ある資料館で「国と家族を思って玉砕した若者の遺書」を目にしましたが、とても美しい文章であり、悲壮感よりも「家族を思う心の温かさ」を感じてしまいました。
これが、とても危険な感覚だと考えています。
戦争は悲惨であり、理不尽なものです。
そこに、心の美しい若者の犠牲があった。そう見るべきですが、どうも「温かさ」に誘導されてしまうのです。
国の過ち、作戦の愚かさに目が行かない。
「戦争だから仕方ない」と導かれてしまうのです。
どこか「美しい犠牲」に見えてしまうのです。

美しくなんかないのです。
理不尽に奪われた命です。

この資料館は自治体が管理しているものですので「事実」を紹介している扱いです。
反戦ではありません。
が、自治体には検閲があろうかと思えば、不都合な事実は紹介していないでしょう。

来場するのは中学生が多いそうです。
中学生に「戦争は理不尽で美しくない」と理解してもらえるかどうか。
資料館には「遺書を書いた時代の背景」の解説はありません。
戦争の作戦であり、その犠牲というだけしか紹介が無いのです。

今も昔も、国は正しい情報、正確な事実は出してくれません。
若者たちには、戦争の資料を見て、これに気づいてほしいです。
先人たちの犠牲があり「自分の事は自分で守れる時代」になった事を、よく理解してほしいです。

私も尊い犠牲に感謝します。
合わせて「なぜ」の疑問を持ち続けます。
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