ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




猿島要塞発電所。神奈川県横須賀市猿島。2014(平成26)年10月16日

現地の案内板によると、「1895(明治28)年に完成した蒸気機関による発電所。建物の構造はレンガ積みだけで自立した壁(モルタルが塗られている)と、木造キングポストトラスという小屋組の屋根で構成されている」。柱の無いレンガの壁の上に屋根を架けるための木造の枠組みがある、ということだろうか。「建物内部には汽罐室(建物手前)と発電機室(建物裏)、石炭庫(前に出ている部分)があり、汽罐室の下には蒸気機関で使う水を貯めていた地下水槽がある」「電気は裏の切り通しを伝って高台の照明所に送られた」。主に探照灯(サーチライト)のための発電所だったらしい。ネットには「電気灯機関舎」という名称がよく出てくる。
島の観光施設の電気は、今もここから送られているという。発電機は新しい、たぶん市販のものだと思うが、昔の蒸気エンジンの発電機は今も残っているのだろうか? その点に触れたサイトは見つからないので、期待するのは無理のようだ。



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