風景明媚な亀の瀬峡谷を走るJR大和路線です。
難波から大和を越えるのは、昔から生駒山を石切・枚岡から暗峠にでて生駒へ
が有名な道ですが、近道ではあるが険阻に過ぎて一般的ではなかったようだ。
それよりは緩やかな難波と大和をつなぐ主要ルートの一つが「龍田越え」の道
だった。その道を先日走ってきました。
河内堅上駅に下車して、大和川を挟んで旧道(龍田越え)をJRの線路伝いに
奈良方面に向かいます。この先は狭い山間部に「峠」という10数軒の集落が
あるだけの寂しい道です。
奈良県から大阪府へ抜ける峡谷は、「亀の瀬」と呼ばれる地滑り多発地帯。
昭和6年には大規模な地滑りがあり、亀の瀬は地すべり地帯で昭和37年より
大規模な地すべり対策がなされています。
通勤電車では対岸からですが、この地滑り工事の進行は20年ほど前から目に
していますが、以前に峠越えで2,3度ここを通っていますが、このように
完成した集水井工や説明板を目にしたのは初めてです。
集水井工の深さは17mとは凄いですね。この一帯の山に何十本も埋め込まれ
ているそうです。見た目工事もほぼ終盤に差し掛かっているようですが?
亀マークの排水トンネル
ここは最下段で山の上までは3,4段、説明図のような
集水井工事がされている。
峠八幡宮・三郷への分岐点です。左と右の道は工事道路で、真ん中の道を進む。
河内堅上駅から分岐点までは、ゆっくり走って15分ほどで着きます。
分岐から細い山道を少し登って行くと峠に出る。
その名もずばり「峠八幡神社」です。
延命地蔵
狭い境内ですが掃除が行き届き、地蔵堂同様、村の信仰の深さが伺えられた。
県境である峠八幡宮からは一気の下りで、奈良の立野に。
立野から三郷駅までは大和川に沿って10分ほどで到着。
河内堅上からおよそ40分ほどでした。
明日はいよいよ龍田本宮神社から摂社の龍田神社コースを紹介します。