平成17年に建てられた
15号清水川ヘンロ小屋は、 金剛福寺から延光寺への
打ち戻りコース、下ノ加江から県道21号ルートで三原村経由のコース沿いにある。
第7号 芳井と同じ、地元の村おこし団体「NPO法人 いきいき三原会」と近隣の
皆さんにより建てられた。柱や構造梁には間伐材、屋根と壁面は竹材を使用。
屋根と壁面は竹材を使用していたので、長年の雨風で腐ってきて無残な姿に
なり、お遍路さんが満足に休憩する状態ではなくなってしまっていた。
いきいき三原会の皆さんも心を痛めてられ、お遍路さんが以前のように休憩
できるようにと、改修工事をされるとのことで、「ヘンロ小屋プロジェクト
を支援する会」も遠路お手伝いにかけつけました。
「ギャラリーしろかわ」から2時間山越え道で、三原村についた夜には
いきいき三原会の皆さん10人ほどと、懇親会を持ちました。
テーブルには、新鮮なカツオの刺身、たたき、山のものなど2テーブルに
並べられ、また珍しい三原村の濁酒の「
椿姫の伝説」や鯖飯など頂く。
私はあまり刺身は食べないのですが、カツオの刺身はあっさりしてとても美味で
10数きれをぱくぱく頂く。
また濁酒はこの三原村の農家七軒は、税法特例の認定を受けあの昔からある濁酒を
再び造ることができるようになったそうです。
普段はお酒類はほとんど飲まないのですが、初めて濁酒を頂ました。少し甘酒ぽく
口当たりもよく、コップに半分ほど飲みいい気分になりました。
前夜から激しい雨も降り続いていたので、作業が出来るのかと心配していたが、
朝には太陽も顔をのぞかせ、蒸し暑い中でなんとか予定どおり8時から開始。
今回の改修作業にあたり、前もって屋根は波板葺き、四方は杉の焼き板で
補強されていたので、小屋の周囲を竹材で囲う作業が本日のメーンでした。
竹は事前に伐採して50本ほど用意されていたので、竹を一定の寸法に切り、
その太い竹を半分に割り割き、小屋の腰板としてネジで止めていく。
竹割りにはいきいき会のベテランさん3人が呼吸を合わせて、どんどん作業を
進めていってくださったが、それでもけっこう時間がかかった。
以前の小屋の周囲は、長い竹を横に張っていたので、強度も弱かったので、
今回は縦に竹囲いをめぐらせ、雨風を防ぐようにする。
午前中の作業で、出来上がったのは表側のほんの一部分でしたが、高知の
西の果て三原から、大阪まで帰るのに9時間ほどかかるため、まだ外張り、
内張り、休憩ベンチなど作業が残っていたが、我々大阪組は途中でしたが
午後から作業は、いきいき会の皆さんにお任せして引上げることになった。
ヘンロ小屋プロジェクトの現在の課題の1つは、完成後の小屋の維持管理です。
今回は私たちにできることの1つの例になったように思います。