大橋むつおのブログ

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高校ライトノベル・タキさんの押しつけ映画評・54『エンド・オブ・ホワイトハウス/GIジョー』

2016-10-06 06:38:21 | 映画評
タキさんの押しつけ映画評・54
『エンド・オブ・ホワイトハウス/GIジョー』


この春(2016年4月)に逝ってしまった滝川浩一君を偲びつつ


 これは、悪友の映画評論家・滝川浩一が個人的に流している映画評ですが、もったいないので転載したものです

『エンド・オブ~』

 一切……一切、小理屈こねなきゃ、まぁアクション映画として鑑賞可能……見に行く予定の方は、以下 読む必要ありません。ネタ割りますから気を付けて下さい。

 ゝゞ〃仝々〆〇ー―‐/ トータル ダイ・ハードと沈黙の戦艦を足して2で割ったら本作です。アクション派手ですけど、あんまりハラハラしません。
 いつものパターンでまず兵器に付いて言わせてもらう。C-130輸送機の胴体から左右両方にバルカン砲が2門出ているのでまずホワイトハウスを銃撃してくる。口径は明らかにされないが機体とのバランスからすると相当大口径のはず……ところがこいつの威力がしょぼい。あれじゃ14.5㎜機銃にも劣る。総じてピストルと携帯機銃以外の兵器の威力がバラバラ、ウエポンフリークの鑑賞には耐えられない。
 大体が正体不明のプロペラ機がチェサピーク湾を渡りきってDC に侵入する事が有り得ない。DC 上空で制止にはいる戦闘機にしても至近距離で左右を挟むのも有り得ない。反撃されたからと言って、あの近さからミサイル攻撃は馬鹿げているし、ミサイルが有効なら熱ダミーで逃げられる訳がない。
 軍基地から支援部隊の到着に15分かかるのは、実際もっと早く来ると思うが、まぁ リアルな線かもしれないが それは重武装地上部隊に限られる。まず戦闘機とヘリ部隊はもっと早いし、コマンドもそうは遅れない。ホワイトハウス警備の火力も弱すぎるし、ある程度の重武装を想定できる相手に外に出ての迎撃など有り得ない。
 まだあるけど多すぎて面倒臭い。ケルベロスシステムと言う核弾頭無力化装置が想定されているが大統領以下3人のコード入力が必要、副大統領と国防長官がコードを教えるシーンはあるが、肝心の大統領が口を割るシーンが抜けている。子供を捕らえて脅すつもりが、あっさり主人公が助けてしまう。ましてや、こういうシステムが有ったとして、発射されていないミサイルがサイロ内で自爆するなど有り得ない。せめてホワイトハウス襲撃と同時に2機のエアフォース1を爆破するくらいしてほしい。最大のミスは、大統領がホワイトハウスの地下シェルターに拉致される(救出不能)なんてな非常事態で下院議長が無事ならば、大統領は即座に見捨てられる。すでに死んだものと考えられる。
「リアルにこだわった」なんぞとほざくから こちらとしてもウダウダ言わざる得ない。ドラマも弱く、とうとう誰にも感情移入できなかった。テロリストの正体が北鮮ってのも……まだ、日本未公開だが「勇者たち」のリメイク作があって、前作はなぜかアメリカの田舎町にソ連邦空挺部隊が降下するが、今作は北鮮軍……。
 有り得ない……これなら、福井の「ナンタラのイージス」のほうがよっぽどリアルで、敵ならなんでもええっちゅうもんじゃおまへん。しかも、ここまで作っておいて ギリギリの所て北鮮に配慮してある……嗚呼 まぁ、ワシントンタワーの尖塔が破壊されて落ちてくるシーンは初めて見たかな。ほんで、今年 もう一発『ホワイトハウス・ダウン』ってぇ映画が有るらしい……ホワイトハウス受難の年ですなぁ。しかも監督、ローランド・エメリッヒですってよ。オッチャン、ホワイトハウスになんか恨みでもあるんですかねぇ〓 宇宙人に破壊され、津波に呑まれ、地震で崩れ、氷に閉ざされ…ほかにも有ったっけ? このへんにしときまっさ。


『GIジョー』

一切、理屈抜きで……どころやおまへんな〓〓 一切、なぁんも考えたらあきまへん、大体 この映画に理屈もドラマも有馬線わい。ただただ戦闘シーンの繰り返し、ついでに言うたら悪役一人逃げてますから 近々“3”が出来ますわ……いやあ、めでたいこって『最強(凶)のアメリカ』大復活です。お喜び申し上げます。好きにしておくれ〓〓


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