ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

ハマー

2007年07月07日 | 訪問記
艦橋からの景色を楽しんで、ビビッドなクルーにリフレッシュされ、ふわふわになって艦橋を降りた。
駐車場には、いつのまにか爽やかに着がえたキャプテンがふたたび登場し、当方の連れの、そのまた連れと親しそうに「アイスクリームを食べに行きましょう」などと言っているが、艦隊勤務はどうなっている?
そのとき、駐車場の一角に妙な車を見た。
「先日、ミジンコ博士も乗りました」という助手席に、気が付いたときには当方もあやかって収まっていたが、これと同じ車を記憶で捜せば米軍の『ハマー』が近い。
「たんなる営業運搬車で、なにほどのこともありません」とキャプテンは遠慮がちだ。
道幅いっぱいにしずしず進む車は、あくまでのんびりとアイスクリームの店を目指した。
すれちがう車も沿道の人も「ンガ!」と腰が引けて、葵祭りの山車でも見上げるように、好奇と畏敬の視線で見る。
助手席からフロントガラスごしに見た風景は、ちまたの駆逐艦級の車と比べ、同じ景色ではなかった。『ⅢLZ』から『オートグラフ』に替えてビバルデイを聴いたようなとでもいうのか...。
Ⅰ本のコーンの右と左にダブルで盛りつけられたアイスクリームは、手の上で食べるより早く溶けだして、当方は、なすすべなくそれを眺めた。
キャプテンは快活に振る舞いながら、我々を最後まで楽しませてくださった。


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