ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

WE INSIST!

2007年07月07日 | 訪問記

スピーカーの拝見が済んだので帰ろうと腰を上げたとき、当方の連れが奥から出てきた水兵服のキャプテンに呼び止められ、何事か話している。
その人物が、クリプッシュ・ホーンの所有者であった。
「どうぞ、こちらに...」
我々は招かれて船のタラップのようなところを昇っていくと、そこに艦橋があった。
窓からは周囲の景色が眼下に広がって、建物の下の岩場にしぶきを上げる奔流は、ちょうど帝国軍艦が浪を蹴立てているように見えなくもない。
そこにもう一人の水兵服を着た屈強な男性が、スイングする『ライ・クーダー』のように、外部との仕事を捌いている。
すごい部屋だ。
何がというのは明かせないが、微妙なセンスとハガネの規律で、粛々とそれは進んでいる。
眼下はるかに大勢の人が、我々の居る艦橋を見上げて右往左往している。
ライブの合間に、鳩談義が当方に飛んできて、眼をぱちくりだ。
当方は子供の時15羽飼っていたから先輩スジにあたるというわけか、彼は水兵のキャップを取ると「宜しくお願いします」と、さっとハガネの規律をみせた。「月月火水木金金」は当方に勤まりそうもない。
そうしているうちにも外部から大量の業務連絡がキャプテンの無線に入って、いちいち読み上げてくれる。いわゆる携帯メールだが。
油断していると、証明写真かなにかシャッターがパシャパシャ切られ、並べられたのは「プリクラ」というものであった。
そのように壁の片面が、大勢のゲストのプリクラで埋まっていた。
おや、『B』もそこにヒゲをたくわえて構えているではないか。
よろしい、当方もちゃっかり、連れに合図して水兵殿とプリクラを撮った。
マックス・ローチの名盤『WE INSIST!』できめてみた。

☆ジェームズ・サーバーの気分で楽しませてもらったが、忙しそうでチャンスは1回だけである。
☆後日、謎のA氏が見えて「どうすれば自分も、そのスピーカーが聴けるのでしょう」と申されたので「奥様同伴などはどうでしょう」と言った。楽しみに待とう。
☆「ところで鳩は何羽いるのですか?」な、なんと200羽!であるそうな。驚くなかれ、飼うということは自分の鳩と他人の鳩と識別がつくということ。




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