ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

旅の空

2013年06月27日 | 旅の話
タンノイの音は、枕をそばだてて聴き、香爐峰の雪は簾をかかげてこれを見る
平安時代は、遠方に住むひと、古都平泉を和歌に詠んでも、じっさいに束稲山のサクラを観ることは難しかった。
あるとき、小雨にけむる北上川対岸を走って、いまでは平らな農地になっている束稲山下を抜け、柳之御所遺蹟を初めて見に行った。
横断歩道の傍に無断駐車したこの柳之御所は、大きな堀に囲まれ、長屋王の建物にも似た豪華な書院や池や築山などの跡があった様子が想像されて、歴史に浸る気分の一刻は申し分ない。
御所の傍らを流れる北上川と、対岸の束稲山の間にも武家屋敷や町屋が並んでいた記録があるが、当時人口15万ともいわれる人々の経済生活はどのようなものか。
かりに、板葺き家が千戸も再現されて、どれでも一泊素泊まり千円。
そこにおじゃまして夜鳴きそばでも食べながら、芭蕉は二泊したらしいから温泉でも入って一句詠む。

おもしろや ことしの春も 旅の空





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