ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

古川N氏のJBL

2009年06月10日 | 訪問記
写真を見て、だいたい音が想像できる人は世に大勢いる。
ところが、この装置はダイアフラムの修正や位相合わせが繰り返された効果なのか、瑞々しい音像が聴こえて驚いた。
一方で、ジャズの場合、歪みも音楽であるとして、大向こうは一筋縄ではないけれど、N氏は当然マーク・レビンソンの傾向も精査され、かの有名な『川向う』にも足を運ばれて、そのうえメーカーにてアンプの設計に携わった技術を効果的に投入し、御自分の好みを極限まで追求した結果、N氏の指向する瑞々しい音像が林立して鳴り響いているのであった。
当方のグリーン・オニオンカップと刀を合わせたかのように眼の前に置かれた1脚3万円の珈琲カップの深い色にゾクッとしたとき、デューク・エリントンの強烈な演奏が眼前に展開されてキックドラムの最も低い重低音がドスッ!と鳴った。そのとき、充分な厚みの木の床からはじめて足の裏にびびびっと来るのが、にくらしいほど計算された効果だ。
これしきのことで、タンノイは驚いてカップを落としてはならぬ、か。
孫悟空は觔斗雲に乗って不老不死の音を求め、地の果てに聳えていたのはお釈迦様の手のひらであるが、N氏を遮るその手のひらは、はたして。







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