ジャズLPで靴といえば、クールストラッティンのハイヒールかな
伊達藩一番町より春の便りが届いた。
高速道にも前後左右に春の靴
東北道を花巻から過ぎたあたりでポルシェ911に抜かれ、ウッ、と思ったその頃、出発前に小一時間、荷風先生の『濹東綺譚』に目を通したことを思い出した。
濹東とは隅田川東をさしているらしく、わずか120ページの1936年ころに書かれた新聞連載、時期的にバレンタイン氏がパリのことを書いた北回帰線の4年あとのようだ。
かたや隅田川、一方はセーヌ河で、サーベルを鳴らす検非違使から言問橋の番所に誘導され手持ちの風呂敷を開くように言われると、襦袢(女性下着)や印鑑証明書や戸籍謄本が出てきた様子、雨の傘に背後からアナイスのような女性が小首を差し込んで来たので、言われるまま家に行った様子などがたんたんと綴られていた。
当方は、やはり用事を思いだし熟読できなかったが、巻末に奥野という人物の解説がある。
伊達藩一番町より春の便りが届いた。
高速道にも前後左右に春の靴
東北道を花巻から過ぎたあたりでポルシェ911に抜かれ、ウッ、と思ったその頃、出発前に小一時間、荷風先生の『濹東綺譚』に目を通したことを思い出した。
濹東とは隅田川東をさしているらしく、わずか120ページの1936年ころに書かれた新聞連載、時期的にバレンタイン氏がパリのことを書いた北回帰線の4年あとのようだ。
かたや隅田川、一方はセーヌ河で、サーベルを鳴らす検非違使から言問橋の番所に誘導され手持ちの風呂敷を開くように言われると、襦袢(女性下着)や印鑑証明書や戸籍謄本が出てきた様子、雨の傘に背後からアナイスのような女性が小首を差し込んで来たので、言われるまま家に行った様子などがたんたんと綴られていた。
当方は、やはり用事を思いだし熟読できなかったが、巻末に奥野という人物の解説がある。