ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

二本松

2013年05月09日 | 亀甲占い
箱庭の一部改修を終え休憩しているとき、入ってきたのは融通無碍の御仁である。
しばらく見かけなかったが、腰だめに話してくるあいかわらずのサードギヤが決まっている。
これをどうぞ、と差し出された紙に、原稿用紙いっぱいの地図のような記号と、流暢なサインが有った。
彼が、だいぶ以前に訪問した川向こうで、なにかの紹介状をしたためてもらったことは聞いたが、真贋まぎれもない書そのものであるという。
――ほほう、どれどれ。
見ると、字の太さ、インクの色、大文字のBの崩しかたなど、増田孝氏ほど権威ではないが、真蹟とみてよい。さては丸テーブルの原稿用紙の上に2本並んでいるうちの、右のモンブランを用いたようであるが。
――あの訪問からしばらくたちましたが、その後JBLの様子は?
「先日、二人の女性を伴ってジャズと珈琲を楽しみに行きました」
――ふむ、それで
「ちょっと用事で席を空け、戻ったら二人の女性の姿は無かったのですヨ!」
――*?
「奥を見ると二人は丸テーブルに座して、マスターと話しているではないですか」
通常、それをなんというのか。
「わたしは、しかたなく一人でジャズを聴きました」
物理現象では単なる空間移動だが、心理学では次の解釈をしたい。
――おそらくあなたに箔を付けようと、歓迎役をなさったということです。
「はあ」

あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒





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