ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

音の記憶

2006年07月31日 | オーディオショップ
初恋の人に逢いたい。と、オカネを積んで探させる人もあるという。
良い音の記憶も、忘れがたく候。
たとえばホーム商会の4343とマークレビンソン。思わずそこで鳴っていたLPを買い求めに学大駅のレコード店に走ったもの。
家で聴いたら、これが同じレコードかと、うーんジャケットを何度もひっくり返すしまつ。オーディオ装置恐るべし。
突然電話が鳴って「マークレビンソン、手に入りそうなんです!」それはK市のK氏からで、彼も4343にマークレビンソンを合わせたいと申される。
一世風靡した音で間違った選択ではないが、ひとつ気掛かりなのは、最近6回もROYCEに通われて、タンノイを聴きながらJBLの話をしたことで、あった。
良い音は、だれが聴いてもまぎれもなく良い音だが、最高に良い音は、まだ誰も聴いたことがなくて、人の心のなかにあるのが音の深遠。

☆ホーム商会の前を通った趣味の先輩から、まえに頂戴したメールをひもといて「花の帝都」のよすがを偲ぶ。

しばらくご無沙汰し失礼しました。
パソコンは復旧した様でなによりです。
あっという間に今年も6月を迎えはや折り返し、月日の経つのは早いものです。
今年はせめてこれこれはーーーと思っていたオーディオの事、レコードの事等
未だなにも出来ずにいます。
そういえば先に貴兄にお話したホーム商会のまえを先日通りましたらアルテックのA5のキャビネが入り口まえに半梱包状態で置いてありました。
AV店に重量級のスピーカーシステム?まさか店内用ではあるまいし
今でも近所でこのような大型の需要があるのかと不思議な気がしました。
当方もアルテックの大型スピーカーは一部、下の写真のものや、デュプレックスのものを集めてはみましたが、お蔵状態でとてもオートグラフに並べて鳴らすスペースはありません。
ではではこの辺で。


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鉄馬

2006年07月29日 | 巡礼者の記帳
突然のように梅雨空の晴れ上がった某日、ROYCEの前で、ハーレー・ダビットソンは銀色に車体を輝かせて唸っている。
ダッダッダッ!!!
ヘルメットを脱いで、宇宙から帰還したしたような表情を和らげた御仁は、TMR氏であった。
BMWのオートバイのエンジン音と、ハーレーは鳴りが違う。そこで、一緒にチームを組んでツーリングをしてわかるのは、どうもそりが合わない。
タンノイとJBLの話だろうか?
ヨーロッパのオートバイは乗った姿勢がまえがかり。アメリカのオートバイは姿勢が反り返る。
ますます、タンノイとJBLの話ではないの?JBLは前がかりに聞く人が多いし、タンノイはイスの背もたれにゆったりと。
「このハーレーは新しいので、『唸り』がいまいち硬いのですが、5年もすればそうとういけると思います」
いやー、それもタンノイとJBLの話なのかな。2人は笑った。


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遙かなるジャズ

2006年07月24日 | 徒然の記
「こんど、お訪ねしたいが定休日はいつですか?」
血豆の引いた指先をながめていると電話があった。
最近、ふたたびオーディオ熱が沸ってきたと申されるアルテック所有者である。
「先日、天下の某ジャズ喫茶に3人で遠征し、スピーカーの前に立ってこれだな、と感激していたんですヨ。ところがマスターに....」電話の向こうは、いささか気落ちしたご様子。
当方も昔あそこで、スピーカーの脇の壁を叩いてみた。ヒエー、あぶなく地雷を踏んだ。
ジャズといっても、タンノイで標榜する音とJBLは、永遠に交わらないレールと知りつつ、それでも壁は叩いてみたくなるのがおかしい。
いろいろな御客の武勇伝を聞いて思ったが、店主はマナーのことを申されているので、あそこにはご本尊(JBL)の祀られている見えない御簾が下がっている。手前3メートルはバージンロードかもしれない。
一度だけ、神主様の話をテーブルの端で聞いたことがあった。それはJBLのジャズより、かなり良かったので納得した。オーディオ装置というのは、その人間の半分の音も出て来ない。

☆水野上氏の蒐集されたジャズマッチ
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PIKES PEAK

2006年07月23日 | レコードのお話
デイブ・パイクは鼻唄まじりに唸っている。
金魚売り、競馬の騎手、F-1ドライバー、客席乗務員、柔道選手、大学教授、裁判官、ヘラブナ釣り、パイロット、マラソン選手、いったい鼻歌の似合う仕事は?。
「これなかなか良いディスクですよ。ぜひ、お聴きになってください」そう勧めてくださった仙台の「ベンツにゴム草履」さんは、もうレコード販売をおやめになったらしい。
ミニの颯爽とした秘書を従えて彼の独特な商談を聞くことができた当方はしあわせだった。【パイクスピーク】を聴くとそのときのシーンを思い出す。
「いまの東一番町は家賃10万で、御客が2人しか来なかった日もあり、月末どうしようかと思っていたらドヤドヤと客が入って...」よくその顔を見てみたら皆常連さんだったと、アルテックA-7の御客は、いま申されて笑っている。
「ウチは定食しか出さないのですが、東一番町は何といっても人通りが多いのです。今月は涼しいのでエアコン2回しかつけません」
そういえばウチのエアコン、2年目に動かなくなってそのままの当方のエアコンを指さすと「ガスが抜けたのでしょう、最初の設置にコツがあるのですが、ボクは自分でやります」
どんな会話にも似合って、デイブ・パイクはビル・エバンスのピアノとハモりながら、ますます好調にカツーンとガラスのような音を立てている。
1962年といえば、ラファロが亡くなって数ヶ月のエバンスだ。

☆その一番町で、ジャズを聴きながら定食を食べてみたい。ブレックファースト・アット・テイファニーか。
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商談

2006年07月21日 | 巡礼者の記帳
名刺をいただいて、きけば同い年である。
東北と九州に生まれ半世紀へてまみえているが、時代の背景が一緒で知らない人とは思えない。
コンサルタントでありながら押しつけず、受け身のように会話を進め、さりげなく思いついたようにアドバイスし、アイデアを提供し、初めて聞いた話のように驚いてメモし、相手と共通の話題を探し、趣味に関心を持ってみせ、これまでお世話になって退職した2つの会社を印象深く褒め感謝し、何事もフランクに澱みなく話し、珈琲代も先手で払い、立派な姿勢のままへりくだって、お世辞は言わず、すがすがしい香りを残して去った。
ROYCEを商談に使ってくださった人達のこと。
当方は大部分中座していたが、このときタンノイは、ジャンボジェットが地上1メートルを1時間低空滑走したような音を出し続け、そのまま静かに着陸して終わった。
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クリス・コナー

2006年07月19日 | レコードのお話
裏千家、裏柳生、裏ジャスラック。
当方は混沌の世相に漂いながら、ひとつの「戴き物」に考えあぐねている。
ほかならぬ「謎のA氏」から、絶品の白モノ。クリス・コナーの佳盤を預かっている。差し上げると申されるが、日本でどなたか(ジャスラック)さんからLPをもらった人は居るのか?。そこで、ゆえにまだ針を通せないが、メソドロジがあるとしたら手強い。
裏庭の柿の葉を掃き寄せながら、人間、このときの表情が大切。
その虚を突いて「こんちは」と見慣れぬ男が近寄ってきた。
1個百円のゴマ饅頭を売っているそうである。
「1個でも良いの?」と尋ねたわけだが「半分でないなら良い」と申される自信たっぷりのその仕草から、この人が造って売っていると、なんとなくわかった。
さきほどもお客が追いかけてきて「あと10個!」と評判良いです、と申されるので思わず3個買いました。
縁側に居て日本茶で1個食べると電話が鳴った。
それは、謎のA氏からであった。
あす、山形の「オクテット」さんに寺島さんが見えるから如何ですか、と申されている。そう、もう一枚れいのジャケットを預かっているが「謎のA氏」は行動とチョイスが正鵠を得て、丁寧で素早い。繊細かつ大胆。
あすの寺島さんとの面談を、傍で拝聴できたら相当面白いはずであるが、(スジを通して教えてくださったのであるけれど)ぜひ、ジャズ界のために盛り上がってほしいものである。
かりに「裏ジャスラック」のような団体が、ジャズの隆盛に一役はたそうとしているなら、その○○はたぶん謎のA氏である。
オクテットさんは、以前ROYCEにおみえになったことがあるらしい。『八重奏団』といえばあのチーム。

※これはフィクションです。


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【MILESTONES】

2006年07月16日 | レコードのお話
「これまでは、鳴っていればそれで良かったのですが...」と申されて真剣にスピーカーを見つめる人は、オーディオ装置の再構築に余念のない宮城からみえる方である。
西へ東へ、ジャズ喫茶を探訪されて、このさいタンノイまで見極めようと英國の音ROYCEにも何度か足を運ばれた。
きょうの話のテーマはセパレーションだが、かりに、1本だけ鳴らし片チャンネルの音だけで充分楽しめるグラマラスな再生サウンドが手に入れば、ね。それを2本鳴らした凄さ。
そこに仙台に向かう途中のリンホフ氏が相席されて、手に入れた1万5千円のフォンタナ・オリジナルの【MILESTONES】を聴かせてくださった。
珈琲を淹れるあいだ客席から、川向うのBのこと、最近のライブのこと、蒐集したディスクなどかなり興味深い話が漏れ聞こえて面白い。
先客がお帰りになって、リンホフ氏は申された「今の人のスピーカーは何でしょうか?」
ふむ、たしか4343です。「ギャッ!」とリンホフ氏はのけぞって、知ったかぶりによけいなこと言わなくてよかった、と胸を撫で下ろされている。
30畳の部屋と言っていたようでした、と情報を付け加えると、ますます慌て「4343を選ばれるのは正統派の証でしょう」と、転勤の多いご自身の不利をこの時ばかりは少し漏らされた。
昨夜のお客もそうであったが、眼前のベースのブンブン弾む唸りや、シンバルのヒュンヒュンという音のさきに、タンノイの隠れた本当の果実がある。
アーリィ・ヘインズがポスターの中で、大口を開けて笑っている。

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倭人在帯方東南大海之中

2006年07月15日 | 徒然の記
横のモノを縦にする。
耳も眼も、横に二つ並んでいる人体において、縦に二つ並んでいるモノは?
スピーカーも活字文も、横の物を縦にしてみると、なぜか事情が違ってくる。

ロイス冊子は縦書きワープロ印刷で、それを読むと、憧れの『三国志魏志倭人伝』に、だいぶ近くなっている?。
廊下の文机に倭人伝と並べて、珈琲を喫しつつ庭を観るとする。
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コースケドン

2006年07月14日 | 巡礼者の記帳
一関は37度の猛暑の中、コースケドンはやってきた。
以前、水沢競馬の帰りに寄るときにはハンチングが似合っていたが、きょうも新しい帽子を冠っていた。
4年ぶりにまた思ったが、やはり彼は不思議な人物だ。
どこに住んでいるか解らず、突然やってくる客はジャズ喫茶にとって5次元の世界の住人。
南佳孝のポスターを一揃い取り出すと、独特の軽い早口で「友人がライブを企画したので、驚いたんですが、ボクもノホホンとしてはいられません」
そういえばROYCE開店の時、どこから聞きつけたか風のように現れて彼は言った。
「ジャズ喫茶でウエス・モンゴメリーが聴けないというのは、問題でっせ」そうなの?と思ったが次に来たとき【FULL HOUSE】と【SOLITUDE2】を棚に収めて、彼はほっとしたようだった。
ゲストでミステリアスな真夜中の雰囲気を聴かせるジョニー・グリフィンはタンノイにぴったりのサウンドでいつも痺れる。

☆南佳孝さん「スローなブギにしてくれ」は8/19・古川TERAKOYAホール
☆「昨年は入院して危なかった」お客はそう申されると足をかばいながら何枚も荷札の宛名書きをした。奥方は傍らで「コタツをつけて扇風機を回しておかしいでしょう」と、主人の所作を静かに眺めていた。
棚のこけしで思い出したことだが、マツルベの学校の夏休みに一泊させてもらったとき、パチパチ!と山から奇妙な音が聞こえて、行ってみると野火だった。誰も人影がなく、枝を振り回して火踊りのように消していると村の人が駈けつけて、やっと解放され掌が豆だらけ。通りかかった観光客の車が連絡してくれたようだ。
何日もたってから、どうしてわかったのか、お礼の電話があって唸った。

☆5次元のことを本居宣長は霊界と言っている?が、ジャズ喫茶ではLPレコードの溝のことかな。

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ミレニアムの客

2006年07月09日 | 巡礼者の記帳
「こんにちは、喫茶はこちらのドアですね」と、ゴム草履で入り口にすっくと立たれる客人は、朝食後、急に思い立って神奈川から駆けつけましたと申されるY氏であった。
「お客が二.三人いたら会話が出来ませんね、いやよかった」と、あの高額なオートグラフ・ミレニアムを所有されるタンノイの人である。
「ブログ、面白いです」と持ち上げてくださって、エンクロージャーのピンのこと、スピーカーコードのことなどさまざま話題にしながら、一枚のCDを取り出した。
スピーカーがミレニアムになってからオペラを良く聴かれるそうである。
だが当方には、この人からなぜか「ジャズの鍔鳴り」が聴こえる。
どのようなオーディオの変遷があったのか、帰りの新幹線の時間が迫って話はそこまでに。

☆四年ぶりに訪ねてこられた客人は、いま関東に。知人のアバロンの変遷、845オール・モノラル構成で装置を再構築する計画など、オーディオに注いだ膨大な時間を振り返ってお話は尽きなかった。この方の良い音とされる装置には、利休の茶室で鳴るようなイメージがある。


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マランツ#7【2】

2006年07月08日 | タンノイのお話

ジャズにとって、どうして柔らかな音ではいけないのか、クラシックにとって、なぜ硬い音ではマズいのか。
シンバルの硬さと、羊の腸と馬の尻尾の構成は、タンノイにヘゲモニーを預けた人の迎えるジレンマと快感がある。
あるとき九州のKU氏から電話があった。
「先方と話はついていますので、そちらで『マランツ#7』を受け取る詰めをお願いします」
KU氏によれば、もう一台マランツ#7を聴いた方が良いという。その意味するところが理解できず、面倒にさえ思ったが、ともかく相手に電話を入れたのである。電話の相手はボソボソと静かに話す人だった。
「このことは誰にも言っていないのですが...このマランツ#7は日本で五本の指に入る評論家の使っていたものです」御自分は、オーディオはくわしくない、生前の縁で所有し、いま手放す仕儀を心苦しく思っている様子に、その名を聞くこともためらわれた。
届けられたマランツ#7の包みを開けると、ケースのウオールナットの渋い色に特徴があった。さまざまのオーディオ雑誌をひっくり返して、五本の指と目される方のマランツ#7の写真をかたはしからしらべていった。その人の名はすぐわかった。
その音は、これまでのマランツ#7とまったく対称的な、しっとりと深みのある落ち着いた音色に特徴があって、クラシックには吸い込まれるような音楽が聴こえるが、ジャズの標榜するスイング感がいかにも英国的で、複雑だ。
深夜に調整の終わったこのとき、あまりの深淵な音に驚いて、寝ている秘書を無理矢理起こしたほど、度を失っていたのがオーディオのはた迷惑なところだが、KU氏にメールを入れると、すぐにでも飛行機で北上空港に飛んできそうな反応であったので「5時間経ったら、それほどの音ではありません」と、わけのわからないことを申し上げ、思いとどまっていただいた。
いまにして思い返しても、いったいあの音は何であったのか、マニアを笑う一瞬の降臨であったのかもしれない。
五味康佑氏が、この評論家宅に訪れてJBLサウンドを聴いたときの印象を書かれているのを読むと、まずJBLに対し辛口の方がどのような展開になるのか緊張をおぼえるが、意外や好ましく思われた表現に安堵する。
このマランツ#7でJBLを鳴らせば、そのように鳴ることが頷ける。目の前にある二台は、どちらもマランツ#7であるけれど個体差は歴然で、そこにKU氏の深さがあった。


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マランツ#7【1】

2006年07月07日 | タンノイのお話
音にも、通り道がある。
二つのスピーカーの中央に座って、両耳で拝聴するのは、礼儀というものであるけれど。
最近、当方のスピーカーのことでいえば、中央で聴くのが、ドーンと飛んでくる音に、クラクラっときて、ちょっとおおげさとは思うが、中央の場所を外したい。
ここで聴いているからどんどんやりなさい、的スタンスがいまは良い。
タンノイは、その音を損なわずに重い音も強い音も出る。
ジョンブルのスピーカーはネットの後ろで惰眠をむさぼって、本当の姿を見せずタンノイで御座いますと、すましている。それを最初に教えてくれたのは、KU氏が送って寄越された個性の違う二台のマランツ#7であった。

☆東山町にY氏という管球アンプ制作者がおられると、今日の客が申された。
☆クマさんは、ビールを空けていたはずだが、ソフアに残っていた一本の長い髪を眼の前にかざして、いつまでも首をひねっていた。錯覚。
☆今日で定年退職と申されて、純米吟醸を小脇に新世界へ颯爽と。
☆冠木門の当主から朝採りのキュウリを頂いた。

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謎のA氏、再び

2006年07月05日 | レコードのお話
時節柄、危険をも顧みず東北道を飛ばして、めずらしく謎のA氏が登場された。
当店の丑寅の壁に、かの寺島導師のサインがあると知って、どれどれと点検しておられたが「並べてサインをぜひどうぞ」とお願いすると早速マジックペンを握られてすらすら書いてくださった。
キャップを閉めながらA氏はどうやら寺島氏を相当気に入っておられる様子と御見受けする。なんとかメグで対談の機会が得られぬものか。
先日も、宮城の某ジャズ喫茶で4時間ジャズ談義に盛り上がって、あそこは凄い音だったと回想された。そのあとお電話をくださって「ここに来れた縁もROYCEのおかげです」と付け加えておきました、とのべられるところが只者でない。
ところでA氏はJBL4348を300Bを前段にした845球でバイアンプドライブされる豪華な装置であるが、プリアンプにセットするWE製12AX7球の納入を心待ちにしておられて、まもなく全てが完成する。ぜひ拝聴したいものである。
Bill Evans Trioの「Explorations」を棚から探すあいだ、氏の持参された「夜のブルース、ニューヨーク・トリオ」の普通のCDを聴かせていただいた。そう、たしかに当方はCDをかけました。

☆関ガ丘の某氏から「新しい女性と映画に行ってきました」とご報告があった。
『二叉も三叉も咲いて紫陽花は、雲の切れ間の陽を露にのせ』
☆「書店に積まれているステレオ・サウンドがいつのまにか減っているのは、ぜったいマニアが居るってことでしょう」と気仙沼S氏は申される。
☆川向うの第2集が出たとA氏が教えてくださった。

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五木のロレンス

2006年07月02日 | 徒然の記
いつのことか、かの国が打ち上げた謎の飛翔体は一関の頭上を越え、三陸沖に落下したと、航跡が雑誌に載った。
今回Ⅱ型ときいて完成度やいかに。ブログも筆を止めてひたすら、嵐の過ぎるのを待つ。
そのさなか、秋田O氏がお見えになった。
O氏は、愛読書を小脇に各地のジャズ喫茶を渉猟して、網走のジャズ喫茶に行ってみたり、金沢の喫茶「ロレンス」を訪ねたのも五木寛之氏が行きつけの店と知ったから。
「なかなか雰囲気がありましたね」と喜ばれていた。晴耕雨読の人ときいて「これからは農業の時代でしょう」と申し上げると「朝四時に、星を見ながら田圃に出掛ける仕事ですけれど」と言った。
先日も「メグ」に遠征されたそうだが、御大はPCMジャズ放送で「ジャズ喫茶はオヤジが店に出張っていなければ」と申されていたものだが、あまりの忙しさに、思うに任せないのかもしれない。

☆写真の大先生が温泉からお帰りになった。
☆柿の木のアマガエルが八叉のおろちに狙われているのでひと騒動。
☆お薬会社の重役が里帰りされて銘酒を1本御求めになった。

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