ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

『T』

2008年10月30日 | 訪問記
「あれ?帰るの」という、いつもと違うフレーズが気になって、2日後の夕刻、早仕舞いして『T』に向かった。
トンボ帰りは、失礼だったか。
彼はバックヤードの奥から姿を現して、笑っていた。
「佐久間サウンドを聴かせていただきましょう」
ウーン、そうだねぇと棚から抜き出した一枚を「録音はよくないけど..」と、ガラードのターンテーブルに載せると、チャーリー・パーカーのB面の3番が、静かな店内のアルテックのワンホーンから突然のように柔らかで張りのある音で流れてきた。
初めて聴くもので、このLPのジャケット・アートも見たことがない。
バラードのフレーズがいささかタンノイと違う音色であるが、よろしい。
Tのマスターは、あくまで静かに、ソウルフルなモノーラル・ジャズの世界を呼吸してそこに居た。

☆壁のアート・パネルは、ペッパーのジャケットを2メートルに引き伸ばしたもので、反対の壁の、エレガントなモデルと一対になった理想の構成。そのアートを見ながらコーヒーを淹れるのが、ちょっとうらやましい。






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