ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

秋深し

2010年10月31日 | 徒然の記
一番町から秋のハガキが届いた。
関ガ丘の哲人が、文化祭の帰りに珈琲を喫すると、ウインドウズ95の最近の調子をご報告くださった。
当方もWIN.OS-2のハードデスクのパリパリ読み込む音を鳴らして笑った。
最近手習いの麻雀で、六十年に一度あるかないかといわれる東南北が各三牌と、発二枚がドラで、リーチつもってしまったので、このゲームはもはやこれまでか。
ちょっと新しいあそびをさがそう。
秋の紅葉に一瞬雪の降ってしまった須川岳を観光に行くべきか考えるが、
麓の路傍の売店に、キノコや栗やリンゴが並んでいるという。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ZOOT AT EASE

2010年10月29日 | レコードのお話
秋もさかりの或る日のタンノイによれば、ズートは、レコードのB面の最後にふたたびテナーサクスに持ち替えて、シャワーのあとになんどかひらめいた新しいフレーズを、この『マイファニー・バレンタイン』で試しているような一瞬の導入から、しだいに確固とした音像になって聴く者は魅入られてゆく。
調子に乗っているときの、フレーズの周回でバッ!バッ!と機関車が余った蒸気を排気するいつもの合いの手を入れるところまで聴こえて、当方としてはニッコリだ。
ズートの録音盤をいろいろ鳴らしていると、同じ曲になかなか巡り合いがないから、ミデアムレアに料理した1973年のこの演奏が、あとあとまでやり直す気にならないマイハニー・バレンタイン解釈であったのか。
ハンクジョーンズ氏のピアノ、ミルトヒントンの豪華なベース、グラディテイトの一瞬キラめくハイハットが、コーヒーの味も忘れる気分である。
そのとき電話が鳴って、お忙しい時間を縫ってジャズとオーディオの近況を知らせてくださる杉並のS先生の声がきこえた。
このたびはちょっとした異変があった。
「こんど、眼の手術を受けることになりまして」
それは大変なことであるが、3カ月絶食して心臓にカテーテルを挿してえらいめにあった10年前の経験から、こちらは驚く感受性が、どうも希薄になっている。
平安時代の兼好法師も、「頑強な体のひとは山登りにも待ってくれぬ」と言っているし、ハイパワーのS先生が、なにかいよいよ身近に思えたのがもうしわけない。
どうか上首尾で、またいつものジャズのようなお話を聴かせてもらいたいが。
S先生の地下要塞のオーディオ装置を、ステレオ・サウンド誌で拝見したことがあるが、前後を4つのオーディオ装置に囲まれて、しあわせな日々をおくられているかたである。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阿吽の浄土庭園

2010年10月10日 | 歴史の革袋
そういえばその後、各位の登場があった。
閉店間際に、見返り美人が後ろ姿で入ろうとしたり、建築傾斜鑑定士というひとの登場もあった。ROYCEの建物はビー玉が転がるほどではないが東に七ミリ傾いている。
SS氏から電話があって、いま稲刈りにいそしんでいるらしい。
やはり、まじめな人なのだ。
そのSS氏の作品で、当方が最終的に残した一枚がある。
この季節に眺めるにはいささか早いが、冬の毛越寺庭園を静かに撮っている。
白い雪の景色をどうしたものか、ひとつの答えが映っていた。
夏の盛りを阿形とすれば冬は吽形、スフインクスの問いによる朝に四つ足夕べに三つ足、あるいは夏の対角にある輪廻の情景というものであろうか。
タンノイロイヤルも、音を鳴らさなければそれなりに吽形であった。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SS氏の須川岳

2010年10月01日 | 徒然の記
Royceのあるところから周囲を365度見回して、一番遠くにあって高い山が須川岳である。
丑寅の方角から45度にあるその高い山の、頂上から下界を見渡すとき、どんな気分になるかな。
腸をこわして3ヶ月絶食したあのとき、病院のベッドで考えたのはタンノイではなく、カツ丼であったことは内緒だが、やはり、その場に立たなければ人間はわからない。
SS氏は、半切に引き伸ばした写真を、アタッシュケースから取り出しながら、先日のバカラデキャンターのことを、「あれはすばらしかった」と申された。
琥珀色の中身のことを、申されているのかもしれない。
写真は、須川山頂から眺めたROYCEの方角が、絶好の写真日和に写されて、中腹にあの神秘の昭和湖が見えた。
須川岳という被写体について、以前から多くの写真家が挑戦されているが、一関では白川義員氏に迫るKS氏の存在がある。
当方は、SS氏も必ず須川岳を撮っていると考えて、その日の来るのを心待ちにしていたから、内心非常に喜んだ。
10枚ほど拝見した限りにおいてのべれば、KS氏の肉薄する迫力の作風と違って、双方ベストアングルでありながら、おだやかな構図と遠近感がSS氏の画面に広がっている。
ジャズに例えれば、KS氏がブルー・ノート、SS氏はimpulseということになろうか。
そこで、コーヒーを喫しながら、撮影にまつわるさまざまを伺ったのであった。
きょうの昼食は、到来モノの島原素麺をいただいた。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする