ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

音楽時計のための作品集 by ウィーン管楽合奏団

2009-11-12 | CDの試聴記
今週はまさにセミナーウィーク。
テーマも複数に跨っているので、頭の切り替えが少々大変だ。
今日はというと、宮崎で仕事をした後、明日のセミナーに備えて「特急きりしま」で先程鹿児島へやってきた。
近いようだけど、宮崎・鹿児島間は特急で2時間ちょっとかかる。
何の事件も起こらなかったが、俄か十津川警部の気分で車中の2時間を楽しませてもらった。
鹿児島中央駅を降りて駅前のホテルまで歩く中、小さな虫の群れかホコリか分からないけど何かいやなものにぶつかったような感触が断続的に続く。
何だこれは・・・。
そしてホテルに入って自分のスーツをみて愕然とした。まるでホコリだらけになっているではないか。
犯人は火山灰。そう、ここ鹿児島は桜島のお膝元の街なんです。
フロントの女性にブラシを借りて火山灰をひととおり落としてから、ようやく部屋に入った。
過去2回鹿児島に来たが、こんな経験は初めて。
でも、鹿児島がまたちょっぴり身近になった気がする。

さて、そんなハプニングもあった中、いまホテルの自室でipodを使って聴いているのは、モーツァルトたちの「音楽時計のための作品」を管楽アンサンブルで演奏した珍しいアルバム。
音楽時計とは置時計に組み込まれた自動オルガンのことで、ここではハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの作品が納められている。
このディスク、実は私のひそかな愛聴盤で、なかなか曲も演奏も良いのです。
深みというのはあまり感じないけど、このおおらかさ、素朴さは捨てがたい魅力にあふれている。
とくに、モーツァルトの自動オルガンのためのアダージョと、「聖アントニーのテーマ」で有名なハイドンのディヴェルティメント(本当はプレイエルの作品らしい)が素晴らしい。
それに弾いているのが、この種の曲を演奏させたら当代随一のウィーンフィルの名手たち。
ビール片手に、ハプニングのことなどすっかり忘れて、まさに至福の時間を過ごさせてもらっている。
ついでに明日のセミナーのこともすっかり忘れそうだ・・・
(マズイ、マズイ)

音楽時計のための作品集
<曲目>
モーツァルト
■幻想曲 ヘ短調 K.608
■自動オルガンのためのワルツ ヘ長調 K.616
ハイドン
■ディヴェルティメント「聖アントニウス」
モーツァルト
■幻想曲 ヘ短調 K.594
ハイドン
笛時計のための7つの小品
ベートーヴェン
■音楽時計のためのアダージェットとアレグレット
<演奏>
ウィーン管楽合奏団
■ヴォルフガング・シュルツ(フルート)
■ゲルハルト・トゥレチェック(オーボエ)
■ペーター・シュミードル(クラリネット)
■フォルカー・アルトマン(ホルン)
■フリードリヒ・ファルトゥル(ファゴット)
<録音>
1980年8月 ウィーン、ゾフィエンザール
コメント
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