ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

フィオレンツァ・コッソット

2007-01-03 | BS、CS、DVDの視聴記
正月も今日で3日目。
本当に時間がゆったりと流れていきます。
社会人になって静岡に赴任している息子も帰ってきて、久しぶりに家族4人で食卓を囲むことができました。
(といっても、子供達はめいめい予定が入っていて、一日の半分以上は家にいなかったのですが・・・(笑))

元日に初詣をすませ、2日は箱根駅伝と大学ラグビーの準決勝。
テレビのチャンネルを切り替えながら、ゆっくり観戦しました。
そして今日は、箱根駅伝の復路とライスボールの日。
加えて高校ラグビーの準々決勝もCSで放送されていたので、もう嬉しい悲鳴です。
その間、もちろん音楽も聴いているわけですが、大好きな焼酎やビールを飲みながらですから、どの音楽を聴いても素晴らしい。
こんなときがあっても良いですよね。

さて、今日は違うエントリーを考えていたのですが、夕食をとりながら何気なく観た『NHKニューイヤー・オペラコンサート』に釘付けになってしまいました。
ゲストで登場していたのが、なんとフィオレンツァ・コッソット。
あの世紀のメゾ・ソプラノです。

大変失礼ながら、彼女は70歳を超えているはず。
しかし、今日聴かせてくれたイル=トロヴァトーレのアリアの何と素晴らしいこと!
全盛期の声のはりは、さすがにありません。
しかし、この熟成された味わいは、もう何と表現したらいいんだろう。
声の威力に頼ることなんてまったくない。
ただ、悲運のアズチェーナがコッソットの姿を借りて歌っているのです。
もう私は声を失いました。
酔いもいっぺんに醒めました。

「音楽家の理想的な年のとり方・・・」、今日のコッソットを聴いて、つくづくそう思いました。
2曲歌い終わった後の鳴り止まぬブラヴォーが、NHKホールを埋めた聴衆の気持ちを表しています。

さあ、明日から仕事です。
コッソットの域にはとても達しませんが、味のある仕事を目指して頑張ろう。
コメント (6)
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