ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」 (ウィーン旅行記 その6)

2006-05-02 | オペラの感想
ウィーン最後のオペラ観劇は、ドニゼッティの「愛の妙薬」でした。
この公演では主役のアディーナがボンファデッリからラインプレヒトに替わっています。キャスティング変更を知ったときは正直がっかりしました。
でも、月刊ウィーン4月号で知ったのですが、ボンファデッリは昨年の「清教徒」「椿姫」で大きなミスをして、それ以降ウィーンでは歌っていないとの由。調子を崩しているのかもしれませんね。
ラインプレヒトに替わったのは、むしろ良かったのかも・・・。
(ちょっと負け惜しみ?)

☆ドニゼッティ作曲 歌劇「愛の妙薬」
■2006年4月24日(月)19.30 ~
■アディーナ:A.ラインプレヒト
■ネモリーノ:K.イカイア=パーディ
■ベルコーレ:B.ダニエル
■ドゥルカマーラ:A.シュラメク
■演出:O.シェンク
■指揮:C.シュニッツラー
■管弦楽:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
■合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団

           

座席は、平土間2列目6番、7番という「フィガロの結婚」に続きまたまた素晴らしいポジション。
本当にラッキーでした。チケットを手配してくれた旅行社の方に大いに感謝です!
歌手たちの印象を簡単に・・・。

■アディーナ(ラインプレヒト)
声量も十分。勝気な、でもオペラの進行と共にネモリーノへの愛情に目覚めるアディーナを好演していました。

■ネモリーノ(イカイア=パーディ )
初々しいネモリーノのイメージをよく表現していました。
ただ、「人知れぬ涙」では、より強いインパクト・感動を与えて欲しいと思いました。

■ドゥルカマーラ(シュラメク)
この人、役者でも十分通用します。とにかく演技が上手で楽しい。

■ベルコーレ(ダニエル)
一番良かったかも。素晴らしい声と演技でした。大きな拍手に包まれていました。

           

もともと感動を与えるタイプのオペラではないけど、美しいアリアや音楽で楽しいひとときを満喫させてくれる作品です。
その点で、シュニッツァーも全体を手堅くまとめていて、歌手達も生き生きと歌ってくれました。とび抜けたビッグネームこそありませんが、私はこの楽しいオペラ・ブッファを十分堪能させていただきました。
それから、この「愛の妙薬」の台本の作者をご存知ですか?
その名前は、Felice Romani。このオペラに私が親近感を感じる所以であります。

ところで、幕間には、私ももちろん「愛の妙薬」ならぬ赤ワインをいただきました。
第2幕が一層魅力的な舞台にみえたのは、ひょっとしてこの妙薬のせい?
やっぱり、「愛の妙薬」は実在する!

コメント (6)
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