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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

「白に交われば赤くなる」?

2008-04-27 17:15:43 | 花便り&花をめぐって
 無学な六が「朱」と「白」を間違えて書いていると思った方いらっしゃいますか。
 いらっしゃいません? ア、そこのひと、そう思いましたね?

 私の家のツツジ、満開です。
 去年も書きましたが、この白いツツジの木のうちで、ひと枝だけ赤い(というか濃いピンク)の花を付ける箇所があるのです。
 毎年決まった枝です。

 

 遺伝子のいたずらでしょうか。それとも突然変異でしょうか。
 しかし面白いものです。

 ダーウィンは適者生存による進化を論じました。
 しかし、種が変化してゆくメカニズムは曖昧でした。
 それを補足したのが突然変異という考え方です。

 要するに、その種の外部から来るある偶然のような作用が働き、それが種のありようを変え、その種に歴史的変化をもたらすのです。
 これは、ある偶然のような突発事項こそが歴史的変化に関わることを示しています。

 

 もちろん、こうした生物の歴史を、人間世界の歴史にそのまま置き換えることは出来ませんが、その類似は指摘できるでしょう。

 私たちの誕生そのものが、こうして世界へと投げ出された私にとっては偶然です。私のみならず、多くの人たちがこうして世界へと投げ出されます。
 これは私にとってもその他の人にとっても、そして世界にとっても新しい事柄の始まりといえるのではないでしょうか。

 私たちは複数で、新しい活動をすべく生まれてきたのではないでしょうか。
 この誕生という、しかも複数での誕生という事実の中に、人間の歴史の萌芽もあるような気がします。
 今までと違ったあたらしいものの誕生、例えば白い花のまっただ中で赤く咲いてみせるとか・・。

 

 ア、せっかく何やら高尚なことを考えていたのに、俗人の私はここで、藤 圭子の「夢は夜ひらく」を思い出したのであります。

   ♪赤く咲くのは けしの花
    白く咲くのは 百合の花
    どう咲きゃいいのさ この私
    夢は夜ひらく


 さて、私はどう咲けばいいのでしょうか?
 え? お前はもう枯れてしまっているって?
 ほっといてください!

 

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