最近、シューマンをよく聴いているのですが、ちょっと系統的に聴いてみようと思い立ってネットでいろいろ検索していたら、「シューマン ピアノ全曲集」という、13枚組のCDセットがありました。
「全曲集」と銘打つだけのことはあって、作品番号を打たれているものはかなりマニアックな曲も含めすべて網羅されています。それどころか、作品番号がないもの、後日発見されたか、意識的に削除されたかもしれないものまで収録されています。
欲しいなぁと思ったのですが、年金暮らしの身、いくらなんでも一挙に21,980円(送料込み)はちょっとした散財です。う~ンと考え込んだのですが、その時、妙なことに気づきました。
はじめは目の錯覚か先方の誤記ではないかとも思いました。
2,198円と読めるのです。
何度も目を凝らして見ましたが間違いありません。「商品の合計金額(13枚組)\1,830 配送料:\368 合計:2,198円」とあるのです。
これなら、演奏が悪かろうが(演奏者は後述)、録音が悪かろうが、資料としてだけでも価値があります。
騙されてもともとのつもりでさっそく注文しました。5月14日のことです。
折り返し、注文確認と、5月末の出荷になる旨メールが来ました。
このジャケット、シューマン若き日のものですね
ところがです、その5月末、海外からの入荷そのものの遅れで出荷が一ヶ月ほど遅れるというメールが来たのです。
「やっぱりなぁ」という感じがどこかでありました。
これが20,000円超の商品ですと多少やきもきするところですが、2,000円前後、それに特に急ぐわけでもなしと、それ以来、ほとんど忘れていたのですが、それがついにやってきたのです。
間違いなく、13枚揃っています。一枚一枚のパッケージが簡易なのと、日本語表記がなかったり、ライナーノートがなかったりするのですが、そんなものはこの価格からしたら当然です。
もちろん、注文前に確認していたのですが、演奏者は、バドゥラ=スコダやフリードリヒ・グルダと並んでウィーン三羽烏とといわれたイエルク・デムス(Jörg Demus)で、バッハやシューマンを得意とするピアニストです。
さっそく聴いてみました。演奏時間による組み合わせの都合上、作品ナンバー(op)順ではないのですが、最初はop6の「ダヴィッド同盟舞曲集」です。
ちゃんと音が出ます(当たり前だ!)。
デムスの演奏も確かですし、録音も決して悪くありません。
13枚で送料込み2,198円というあまりの安さゆえに、どこかで抱えていた不安が一挙に吹っ飛びました。そして、とてもいい買い物をしたという喜びが溢れてきました。
価格はともかく、私の宝物がまた一つ増えた思いです。
それにしてもどうしてこんなにお値打ちなのでしょう。
送料を含めても一枚あたり170円以下なのですよ!
クラシックのCDといえば、一枚3,000円以上というのが当たり前の時代を知っている身にとっては嬉しい価格破壊です。
まだ、No.6までしか聴いていませんが、時間をかけてゆっくり聴くつもりです。
で、これでやめておけばいいのに、続いてピアノ曲以外のものを6枚注文し、そのうちの5枚がやって来ました(こちらは全部で5,000円ほど)。
主に後期の器楽曲を収録したものです。
右はアンネ=ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)の
「女の愛と生涯」などの歌曲集
昨今、シューマンは幾分演奏機会などが増えたとはいえ、そのほとんどがピアノ曲です。もっとも初期のシューマンがピアノに集中し、そのop23まではすべてピアノ独奏曲だというので致し方ないのでしょうが、実は後半の作品にまさにシューマンならではの曲がたくさんあるのです。
例えばそのヴァイオリン協奏曲は今なおその作品番号をもたない曲で、この曲の隠蔽と再発掘の経緯だけでゆうに一冊の本が書けるほどなのです。
他にも、「F・A・Eソナタ」(これも、これをもとに作られた「ヴァイオリン・ソナタ第三番」ともども作品番号なし)など、面白いエピソードをもった曲がたくさんあります。
これで、シューマンのCDはこれまで持っていたものも含めて一挙に三十枚を越えました。もはや媒体として廃れてしまったカセット、とりわけFM放送からエアー・チェックした自家版カセットを加えるとシューマン全集ができそうです(それほどでもないか)。
いずれにしてもしばらくは、この特異な作曲家の音楽を堪能したいと思います。
*購入したのはローソン系の「エルパカ」というネット・ショップです。
別にここの宣伝をするわけではありませんが、別のところで同じでデムスの「シューマン ピアノ全曲集」(まったく同じものです)を検索したら、私の買った値段の数倍で売られていました。
それでも一枚あたり1,000円を切りますから売れるのでしょうね。
でも、同じものにこの価格差、やはりいろいろ調べてよかったと思います。
「全曲集」と銘打つだけのことはあって、作品番号を打たれているものはかなりマニアックな曲も含めすべて網羅されています。それどころか、作品番号がないもの、後日発見されたか、意識的に削除されたかもしれないものまで収録されています。
欲しいなぁと思ったのですが、年金暮らしの身、いくらなんでも一挙に21,980円(送料込み)はちょっとした散財です。う~ンと考え込んだのですが、その時、妙なことに気づきました。
はじめは目の錯覚か先方の誤記ではないかとも思いました。
2,198円と読めるのです。
何度も目を凝らして見ましたが間違いありません。「商品の合計金額(13枚組)\1,830 配送料:\368 合計:2,198円」とあるのです。
これなら、演奏が悪かろうが(演奏者は後述)、録音が悪かろうが、資料としてだけでも価値があります。
騙されてもともとのつもりでさっそく注文しました。5月14日のことです。
折り返し、注文確認と、5月末の出荷になる旨メールが来ました。
このジャケット、シューマン若き日のものですね
ところがです、その5月末、海外からの入荷そのものの遅れで出荷が一ヶ月ほど遅れるというメールが来たのです。
「やっぱりなぁ」という感じがどこかでありました。
これが20,000円超の商品ですと多少やきもきするところですが、2,000円前後、それに特に急ぐわけでもなしと、それ以来、ほとんど忘れていたのですが、それがついにやってきたのです。
間違いなく、13枚揃っています。一枚一枚のパッケージが簡易なのと、日本語表記がなかったり、ライナーノートがなかったりするのですが、そんなものはこの価格からしたら当然です。
もちろん、注文前に確認していたのですが、演奏者は、バドゥラ=スコダやフリードリヒ・グルダと並んでウィーン三羽烏とといわれたイエルク・デムス(Jörg Demus)で、バッハやシューマンを得意とするピアニストです。
さっそく聴いてみました。演奏時間による組み合わせの都合上、作品ナンバー(op)順ではないのですが、最初はop6の「ダヴィッド同盟舞曲集」です。
ちゃんと音が出ます(当たり前だ!)。
デムスの演奏も確かですし、録音も決して悪くありません。
13枚で送料込み2,198円というあまりの安さゆえに、どこかで抱えていた不安が一挙に吹っ飛びました。そして、とてもいい買い物をしたという喜びが溢れてきました。
価格はともかく、私の宝物がまた一つ増えた思いです。
それにしてもどうしてこんなにお値打ちなのでしょう。
送料を含めても一枚あたり170円以下なのですよ!
クラシックのCDといえば、一枚3,000円以上というのが当たり前の時代を知っている身にとっては嬉しい価格破壊です。
まだ、No.6までしか聴いていませんが、時間をかけてゆっくり聴くつもりです。
で、これでやめておけばいいのに、続いてピアノ曲以外のものを6枚注文し、そのうちの5枚がやって来ました(こちらは全部で5,000円ほど)。
主に後期の器楽曲を収録したものです。
右はアンネ=ゾフィー・フォン・オッター(メゾ・ソプラノ)の
「女の愛と生涯」などの歌曲集
昨今、シューマンは幾分演奏機会などが増えたとはいえ、そのほとんどがピアノ曲です。もっとも初期のシューマンがピアノに集中し、そのop23まではすべてピアノ独奏曲だというので致し方ないのでしょうが、実は後半の作品にまさにシューマンならではの曲がたくさんあるのです。
例えばそのヴァイオリン協奏曲は今なおその作品番号をもたない曲で、この曲の隠蔽と再発掘の経緯だけでゆうに一冊の本が書けるほどなのです。
他にも、「F・A・Eソナタ」(これも、これをもとに作られた「ヴァイオリン・ソナタ第三番」ともども作品番号なし)など、面白いエピソードをもった曲がたくさんあります。
これで、シューマンのCDはこれまで持っていたものも含めて一挙に三十枚を越えました。もはや媒体として廃れてしまったカセット、とりわけFM放送からエアー・チェックした自家版カセットを加えるとシューマン全集ができそうです(それほどでもないか)。
いずれにしてもしばらくは、この特異な作曲家の音楽を堪能したいと思います。
*購入したのはローソン系の「エルパカ」というネット・ショップです。
別にここの宣伝をするわけではありませんが、別のところで同じでデムスの「シューマン ピアノ全曲集」(まったく同じものです)を検索したら、私の買った値段の数倍で売られていました。
それでも一枚あたり1,000円を切りますから売れるのでしょうね。
でも、同じものにこの価格差、やはりいろいろ調べてよかったと思います。