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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

G7とやらにに世界を任せるわけにはゆかない

2023-05-09 00:48:12 | フォトエッセイ

 G7という国際協議の機関があって、今年はその議長国が日本だというので、岸田あたりがはしゃぎまわている。
 G7の7カ国というのは、米、英、仏、独、伊、加、日で、世界の人たちが選んだわけでもない全く恣意的な集まりにすぎないのだが、まるで世界の行方を自分たちが決めるかのように振る舞っている。

 しかし、これらのなかには、ロシアを始め、人口においては両者合わせると30億人に近い中国やインドも入っていない。また、地理的に見れば、南米、アフリカ大陸、中近東諸国などなどもすべて蚊帳の外である。

 いってみればこれらの7カ国は、20世紀中頃まで世界を支配した植民地宗主国がほとんどであり、その後の冷戦時代の西側諸国にすぎず、軍事的にはNATOの代表に過ぎない(日本は日米安保を通じて、NATOに間接的につながっている)。


 これら伝統的に世界を牛耳ってきた連中に、今もこの21世紀の世界を支配するかのように振る舞わせていいのか。欧米などでは、これらの会議には決まってアゲインストの激しい抗議活動が展開される。日本の臣民はおとなしいから、その会議が日本で開催されることの損得勘定=経済効果などの計算に忙しい始末だ。

 これら7カ国のうちには、とてもリーダーシップをとるのにはふさわしくない国も混じっている。
 ジェンダーギャップ(男女の格差を示す指標)が世界で116位という国、7カ国のうち同性婚を認めない唯一の国、一人あたりのGDPがもっとも低い国、石炭火力発電最高の国、高齢化率がもっとも高い国、報道の自由度が68位という惨めな国、それがしたり顔でG7に潜り込んでいるのだ。その国の名は日本!

 さて、それでもG7は世界を代表する国々といえるのだろうか?
 もちろん一定の影響をもつことは否定しない。
 しかし、それでいいのか?というのが私の問いである。
 私はむしろ、G7の会合には反対である。そして彼らの決定に縛られることを拒否する。
 そしてG7などとは関わりない多くの地域の人々と、ともに在りたいと思う。

今回のG7の目玉は広島での開催とのこと。しかし、7カ国のうち、米英仏の3カ国のみで6,000発の核爆発物をもつという。彼らが、シレッ~とした顔で広島に集うというだけで、G7の正体が知れようというものだ。ようするに、力で自分たちの都合がいいように世界をねじ伏せようとすることこそが彼らの願望なのだ。

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