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選挙への道は遠かった!

2013-07-22 02:26:04 | よしなしごと
 写真は投票所への行く際の道草の記録です。 

 開票速報を時々見ながら、これを書いています。
 だいたいが事前の予想通りですね。
 それにしても、最近の選挙速報は実に面白くないですね。昔は、さあ始まるぞとボトルを一本抱え込んで、ちびりちびりやりながらフムフムと見ていたのですが、最近は開票率0%の段階でジャジャジャヤ~ンと大勢が出てしまって、残るは接戦区の趨勢だけと味気ない事この上なしです。
 
 選挙速報からエンターティメント性を奪ってしまった統計学主導の世の中って、実はいろんな方面に作用して私たちの生活を予定調和的な枠に閉じ込めているのではないかとも思います。

 
         ホオズキって意外と匂いがきついのです 栗はもう秋の用意

 選挙へは自転車で出かけました。
 午後一時半という一番暑い盛りです。
 水分をしっかり取り、帽子も忘れず、熱中症対策も万全です。選挙に出かけて命を落としたって、誰も感激したりはしないでしょう。
 自宅から2キロ弱でしょうか、普通なら10分もあれば十分です。しかし、それで行き着くと思うのはとんでも8分、自転車で30分です(実際にそれくらいかかりました)。

 
          青果市場の近くで玉ねぎの山に シルエットは私の勇姿
 
 私には道草という悪い癖があるのです。
 まっすぐには行かないのです。直線距離の3倍位以上をかけて、ここしばらく通ったことがない道を選んでのウオッチング道中です。
 面白いものがあれば携帯でバシャッ、川があれば魚たちを観察、アゲハチョウを見つければその気まぐれな飛翔を目で追いかけるといった具合ですからなかなか進みません。

     
         この写真の中だけで数十センチの鯉が3、4尾 &ハスの花と実
 
 結局は目的の公民館をかなり行きすぎた地点から戻るようにして到着です。で、投票しました。
 いつも思うのですが、投票券さえあれば本人確認はしませんから、なりすまし投票は可能ですね。ようするに、私の投票券で誰か他の人が投票することも可能なわけです。

 済ましてから、「投票済証」を下さいといったら、チャーミングなおネエサンがとんできて、「ご苦労様でした」と丁重に頭を下げて渡してくれました。私ゃ、権利を行使したのであって、義務を果たしたわけではないので「ご苦労様でした」といわれることはないのですが、そこは「可愛いオジサン」に見られたい私としては、憎まれ口はやめて、相手に負けず、「ありがとうございます」と頭を下げて押し頂いてきました。

 
         少し毒々しいこれって何の花? &猫の嫉妬 猫ジェラシー
 
 表へ出ると、某TV局の出口調査に引っかかりました。協力しました。
 誰に投票しましたかのところで、「不本意ながらもと書いてもいいですか」と聞くと困ったような顔をして、「それはカウントされないと思います」とのご返事。どうやら、バイトで雇われた人らしいのでそれ以上からんではと思い、あとは素直に書きました。

 帰りに農協の野菜売り場にゆきました。午後ということもあってほとんどモノがありません。最低限のものをゲットして帰りました。

 
     野菜しめて290円 トマト3個150円 胡瓜7本80円 ピーマン・オクラ各40円

 さて、冒頭に戻って選挙結果ですが、いわゆるねじれは解消され与党は衆参で安定多数を実現しました。ということは与党の提起する事項はそのほとんどが可決される条件が整ったわけです。
 しかし、何でもありを許さないのもまた民主主義のありようでしょう。それぞれの事例ごとに人々が適正な判断をし、それを表現してゆく事が必要だと思います。

 私が昨日書いたような私の思いとはもちろん違う結果ですが、それは当然予想していた事で落胆してはいません。とりあえずは、改憲勢力が3分の2を占めなかったことを諒とし、こうした状況下でこの事態をどう受け止め、今後何を発信してゆくべきかを冷静に考えてゆきたいと思います。


 

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12 コメント

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Unknown (只今)
2013-07-22 09:52:57
 予想通りとはいえ、陰鬱な思いを少しばかり払拭してくれたのは、沖縄と東京の結果でしたが、マスコミが口に出来ない報道をする『デモクラTV』で、こんなことを識りました。
 山本太郎に、「2分間でコメントを願います」と、生インタビューをした日本テレビは、原発被曝者放置の話しになると、突然打ち切り。それを見ていたボランティアが、「ひどいではないですか」と声を挙げると、太郎クンは「この人たちを、怒ってはいけない」と、いさめたという話。
 そう云えばどの局も、被曝の現状を語る太郎クンを報じた局は一つもなし。
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Unknown (にんじん)
2013-07-22 10:09:41
 山本太郎事務所に、次のような短冊が掲げてありました。
    【私自身は政治が苦手で嫌いです。
     決して政治には関わらないという発言もしてきました。
     それでも太郎さんが
     政治に関わろうとすることを
     ありがたく思い、
     眩しくみています。
      2017年7月  小出祐章 】
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Unknown (六文錢)
2013-07-22 11:18:07
>只今さん
>にんじんさん
 選挙戦後半の山本太郎氏に関するネガティヴ・キャンペーンは、民主の鈴木陣営を含めて凄まじかったようです。
 当選後、山本氏は、「議員になるのが目的ではありませんから」と「バンザイ」をしませんでした。

 さて、どんな活躍を見せてくれるか、期待したいと思いますが、川田龍平氏がそうであったように変な党派に組み込まれてその独自性を無くすことなく、これまでどおり反原発運動の先頭に立ってほしいものです。
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Unknown (bb)
2013-07-22 16:37:14
>栗はもう秋の用意

思い出すのは芭蕉の一句。夜ル竊ニ虫は月下の栗を穿ツ
選挙で思い出すのは、いまさらながら次のこと。

>「事件」が起きたのは、参院選公示日の四日。
>JR福島駅前
>安倍晋三首相の街頭演説で、女性(40)がこんな質問ボードを掲げようとして、没収された。掲げる前に、自民党スタッフや警察官を名乗る男性4人に取り上げられた。この様子の動画はインターネットで公開され、「言論封殺か」と疑問の声が噴出する騒ぎになっている。
>ボードはA3判サイズ。「総理、質問です。原発廃炉に賛成?反対?」と印字した紙を段ボールに貼り付けた。
>ボードは一週間後の十一日、教えていないはずの女性の勤務先宛に、郵送で返却された。

かくて「安倍自民が圧勝」とあいなったのでしょうか。
一寸の虫にも五分の魂、と反芻しているところです。

*引用の出典:
http://magazine9.jp/osanpo/130717/
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Unknown (九条護。)
2013-07-22 18:41:09
山本が過激派とかかわりがあることは周知の事実である。

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Unknown (六文錢)
2013-07-23 01:31:18
 「周知の事実」を改めてご指摘とはよほどお暇でいらっしゃるようですね。ここの読者なら、山本候補を中核派が尻馬に乗って応援したことをほとんど知っていますよ。

 そうした指摘、とりわけ民主の鈴木陣営の執拗なネガティヴ・キャンペーン(九条護。さんも鈴木支持だったのですか?)にもかかわらず67万人の支持を集めたことが重要でしょう。

 まさか、この67万人が全て過激派であるとおっしゃるのではないでしょうね。首都に67万も過激派がいたら決起して革命状態になっていますよ。それだけ、人々の反原発の意志が強かったのだとどうして素直に評価できないのでしょう。

 むしろ、「死ね!」、「殺せ!」の扇動をしているグループが、安倍支持のため日の丸を林立させて集まっている光景のほうがよほどヤバイのではないでしょうか。

 ついでながら、「過激派」といえば誰もが恐れをなして引くというのは狭量な判断ですよ。
 歴史的に言えば、ドイツでも日本でも、当時「過激派」と言われた部分を殲滅したあと、恐怖政治の体制が生まれたという歴史的事実があります。
 ようするに、事態の急激な悪化に唯々諾々と従った「穏健派」の犯罪というべき歴史的事実です。
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Unknown (六文錢)
2013-07-23 03:18:43
>bbさん
 コメントが前後して申し訳ありません。
 そのシーン、動画でも見ました。自民党の警備員と警察との連携プレイのようですね。選挙演説に対し何の妨害をするでもなく、首相への質問を掲げたボードまで没収し、あまつさえ、その女性の身元を根掘り葉掘り聞き出す状況は、治安維持法の前倒しの実施のようで怖いものがありますね。

 あわせて、石破幹事長の「国防軍」発足に伴う「軍事法廷」設置の発言など、もはや多くの人が戦前の「ものいえぬ」体制を知らないことに乗じて、いいたい放題、やりたい放題の現状ですね。

 こうした、「物言えば」の風潮に抗しながら、なおかつ何を発信しうるかを考えてゆきたいと思っています。
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Unknown (漂着者)
2013-07-23 11:17:38
 私の記憶では、メディアが「過激派」という言葉で足並みを揃えたのは1970年代でした。それまでの新聞表記、電波での呼称は「新左翼○○派」でした。浅間山荘事件、内ゲバ、三里塚での警察官殺害などが契機だったように思います。

 ただ当時は、メディアが同時に豹変したことがひたすら不気味でした。それぞれの主張や考え方の違いを無視し、警察発表をそのまま流し、国民の敵であるかのようなレッテルで伝え始めたのです。ここというときの、日本のメディアの弱さを痛感しないでいられませんでした。

 かつて国は「反日」「非国民」などという、人を思考停止させる脅しのレッテルで国民を縛ってきました。最近は若い人が自ら進んで使うようになっています。過激派というレッテルも同様でしょうね。


 
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Unknown (只今)
2013-07-23 11:50:23
 テレ朝「ワイドスクランブル」に山本太郎出演。
 発言がそのまま放送されないことは民間法放送局では仕方がないこと云う山本太郎に、寺崎アナは、「この番組では何を話していただいても結構です」
 「テレ朝スクランブル・山本太郎」で検索するとその模様、見聞できます。
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Unknown (六文錢)
2013-07-24 02:23:15
>漂着者さん
 おっしゃるとおりですね。既存の左翼の教条主義などに辟易した部分が、60年代位以降、新しい左翼のあるべき姿を求めてさまざまなグループを結成しました。その全てではないにしろ、ご指摘のような諸事件のなかで、新左翼=怖いもの=過激派というレッテルをメディアは採用し始めました。
 そのレッテルは、時として公害に対する運動や、反原発運動にまで貼られます。

 これはたしかにメディアの側の安直な規定にもありますが、同時に、連赤事件に集約された日本の新左翼運動の「ひとつの」(すべてではありません)帰結として痛恨の念を持って振り返らざるをえないのです。

 おっしゃるように、人の思考を停止させるレッテル(鶴見俊輔さんのいう「お守り言葉」です)がネットなどで横行しています。本来その一つ一つを吟味して関わるべき規定が、いとも簡単に既成事実として流通します。

 私もそこに危機感を覚えています。
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