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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

瑞浪あたりがなんだかきな臭い!?

2017-03-01 22:17:52 | 社会評論
 岐阜県は本州のほぼ中央にあって、その地図は、お多福のような形状をしている。
 このおたふくの上部は飛騨地方で、下部の下ぶくれの部分が美濃地方である。この美濃は、大きく分けると東濃と西濃になる(中濃もあるが)。県都の岐阜市はどちらかというの西濃域にある。

 これは私の感じたところだが、この東濃と西濃というのは同じ県下にありながらそれほど交流が密ではないようなのである。お互いのことをあまり知らないのではないかと思われる。別に仲が悪いわけではないがやはり幾分疎遠な気がする。

          

 その要因はその地理的な距離にもあるが、主として交通上の問題、とりわけ鉄道事情があるように思う。
 東濃の多治見、土岐、瑞浪、恵那、中津川の人たちは、西濃との行き来より、中央線を使っての名古屋との往来のほうが遥かに多い気がする。
 同様に、岐阜や大垣の西濃圏の人たちも、東海道線を使って名古屋へ出る機会が圧倒的に多い。
 それぞれの通勤形態がそうなのである。

          

 だから東濃・名古屋・西濃はトライアングルをなしていて、物流や情報の流れもその影響下にあるような気がする。かくいう私も、高校生ぐらいまでは東濃との接点はまるでなく、名古屋の大学へゆくようになって以降、東濃の人たちとの交流を持つに至ったのだった。
 現在も付き合いのある東濃や東濃出身の人たちは、全て名古屋を介して知り合った人たちである。

        

 なぜこんなことをいい出したかというと、これは私なりのある言い訳なのだ。
 間もなく、あの東日本大震災とフクシマから6年が経過しようとするが、話はこれと関連する。
 愛知県にも岐阜県にも原発はない。だから安心だといってばかりはいられない状況が実は東濃の瑞浪で進行中だということなのだ。
 それについて私は、何やら瑞浪できな臭いことが進行しているようだぐらいの認識しかもっていなかった。
 しかし、どうもそれは座して看過できないようなことだと知ったのはつい最近のことであり、しかもそれを、現在ドイツに住んでいる東濃出身の友人K氏からのメールを介してであった。
 冒頭から書いてきた岐阜の地理的事情が私のいい訳であるというのはこうした事情による。

 よく、原発はトイレのないマンションなどといわれるが、原発が存続する以上、高い放射能を含んだ使用済み核燃料が排泄され続けるのであり、それらはどこかに廃棄されなければならない。その廃棄は、今のところ、地中深くに何万年も埋めておくというある意味とても原始的な方法しかない。

          
 
 だから原発を維持し推進する側は、その廃棄場所を必死になって求めている。
 そしてその場所に、東濃の瑞浪市が有力候補として挙がっているというのだ。トイレのない各原発の、共同トイレとしての「準備過程」が進行中だというのだ。

 先にみた、東濃・西濃・名古屋のトライアングルは数十キロの間隔を持つ。しかし、火山王国日本に埋蔵される予定の4万本にも及ぶ核燃料棒に万一のことがあれば、そのトライアングル全体に被害が及ぶ可能性はきわめて高い。
 地理的状況が云々(デンデンではありません)とはいっていられないのだ。

 いつも前置きが長いという私の悪癖のせいで、本論に至るまでに十分の長さになってしまった。
 いま瑞浪に何が起ころうとしてるのか、その具体的な事実については、次回に譲ることとする。
 とりあえずは予告編ということで・・・。





 

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