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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

「武器弾薬」と「武器/弾薬」 ザクロとケリ

2015-08-05 17:31:55 | よしなしごと
 中谷防衛省の国会答弁を聞いているとこちらの頭までおかしくなる。
 先頃の手榴弾は武器ではないに続いて、ミサイルもまた武器ではないというのだ。その根拠は、一般には「武器弾薬」として一括して捉えるのだが、彼の場合は「武器/弾薬」とあくまで2分して捉えるべきで、だとすると、手榴弾やミサイルはあくまでも「弾薬」であって「武器」ではないというわけだ。
 
 ミサイルの場合には「武器」に当たる部分はその発射装置だろうか。無人爆撃機も「弾薬」で、その「武器」に相当する部分は飛行場、ないしは管制制御装置だろうか。
 かくしてわが自衛隊は、同盟軍の後方支援にあたっては、ほぼ無制限の「武器弾薬」を運ぶことができるようになるわけだ。

          

 しかし、わが自衛隊が「これは武器ではない」という中谷論に従って同盟国の後方支援でせっせと「武器ではないもの」を運搬するとして、その敵対側は、「なるほど、自衛隊が運んでいるものは武器ではない」としてこれに対して攻撃してこないことはありうるだろうか。「武器/弾薬」の屁理屈は国際的にも、ましてや現実の戦場においても到底通用するものではあるまい。
 
 軍事的に対峙している時、何が武器で何が武器でないかは、敵対している相手が決めることであって、国会答弁向けの屁理屈が通用しないことぐらい小学生でも分かる理屈だ。
 あんまりバカバカしくて付き合っていられない。

          

 写真は所要で外出した折のもの。
 近所のザクロが色づいてきた。実が弾ける頃、今度はロウアングルで取りたいものだ。
 周りの蔓状のものはカラスウリ。奥の方は柿。
 少しピンが甘いのは風でザクロがいつまでも揺れていたためと一応は言い訳をしておこう。

 も一枚は田んぼに佇むケリ。白塀の影の部分に立っていたので、小さいながらそのシルエットとともに画面に。
 画像の大きさと不明確さは数十メートル先のものをガラケーでとらえた限界。
 今日も暑かったが、風があったせいで野外でも何とか歩くことができた。

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4 コメント

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あほにつける薬 (さんこ)
2015-08-06 10:27:17
マッタク国民を愚弄していますね。こんな人間を選んだ選挙民は、泣いていませんか?それとも、またバスで温泉や、歌舞伎に連れてってくれるからとでも思っているのでしょうか。武器も人間も消耗品でしょうか?

烏瓜の夕方に咲く白いレースのような花、美しいですね。近所へ、買い物の帰り、回り道をしてみてきます。
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荒廃! (六文銭)
2015-08-07 15:50:42
 自民党の知的イデオロギー的荒廃はとどまるところを知らないようですね。それらの空疎さを、舌先三寸の屁理屈でごまかそうとし、ごまかしうると思うことによって、その荒廃の底知れに闇に沈み込んでゆくようです。
 カラスウリの花、とても幻想的ですね。
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あの人の元選挙区民です (くろあしまる)
2015-08-08 10:47:38
彼の口にする言葉や文章が意味不明なのは高知県の自民党支持者の中からも昔から話題に出ています。

彼は高知県では数少ない進学校である私立土佐高校出身なので頭は悪くないはずですが、戦前に爺さんが日活の専務や国会議員をしていた関係で土佐高校には縁故入学したのかもしれません。

高知の友人の自民党支持者で中谷氏についての話を聞いてみたところ、国会答弁では誤魔化しているのではなく、彼の地頭で考えた言葉を心から信じて開陳しているようです。
それ故に話が噛み合わないのは報道されているとおりです。

高知県の自民党員はもちろん彼の支持者が多いと思います。しかし、高知県民の名誉のために言えば、「なんとか他の弾(国会議員候補者)を出せないか」(物騒な言い方ですが)という思いを持つ人も少なからずおります。

なんとかがナントカを呼んで内閣をこしらえて、海の向こうのコテコテの資本所義国家の手駒として使われているように思えてなりません。

今回の「戦争法案」、大平内閣以前の自民党政権だったらせめて党内議論が沸騰する様子が報道されていたのではないかとも思います。

私の近所を流れる多摩川は清流を取り戻しつつ有ります。今晩辺り、元選挙区民だった事を思いだして、夕涼みがてらビール片手に河原を歩くとき、絞る袖には川の流れと涙のしずくが垂れることでしょう。
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(笑) (六文銭)
2015-08-08 22:14:53
 くろあしまるさん
 コメントを読ませていただき、思わず笑ってしまいました。
 自民党のみならず、2世、3世議員の中にはそうしたたぐいの方が多ように思います。
 土佐高校といえば、もう随分前、玉川という俊足の選手が甲子園でサイクル安打を達成したのを覚えています。
 最後のフレーズ、なかなか詩的ですね。
 多摩川の天然鮎遡上率は、私の郷土の清流、長良川よりダントツに多いと報道されています。これは長良川河口堰という天下の悪政の産物ですが、それを偲びつつ、多摩川河畔をビール片手に散策されるくろあしまるさんのお姿を想像しています。
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