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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

夏から秋への川柳もどき

2008-08-27 23:22:00 | ポエムのようなもの
 「秋は夕暮れ。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」(「枕草子」より)

 などというのが本意でしょうが、この時代、都市近郊に住んでいてはとてもこの風情とは縁遠いようです。そこで単に黄昏時の写真を集めてみました。
  
    
     「烏の、寝どころへ行くとて」ならぬ夕方の飛行機雲

  薄物をまとえば亡母(はは)の歳になる
  絽には絽の紗には紗の透け方がある

 
        岐阜駅から市街地を見る 左の山が金華山

  月天心 宇宙の歴史嗅いでみる
  出てほしくない星もある地平線

 
           ホームの灯りも輝きを増して
 
  私にはない海を持つひとがいる
  真っ直ぐに射貫いてみたい雲の峰

    
                夕月

  遅れ蝉背に弔問の名を記す
  あらあらと同級生もいる葬儀

 
        こちらは名古屋の夕景 名古屋駅付近

  われとわが名を呼び暗い鳥となる
  行き止まりと私に告げる怪電波

 
         名古屋 栄 オアシス21からの夕日


  夏が往く 向日葵がうなだれている
  ハジキかなもう花火でもあるまいに
 

 

 
 


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2 コメント

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Unknown (マツコ)
2008-08-28 18:56:46
キレイな夕暮れですね。
1年くらい前までは仕事中でも
空を見上げることがありましたが、
最近はそんな余裕がありません・・・(汗)

ちょっと立ち止まることも必要ですね。
返信する
Unknown (六文錢)
2008-08-29 00:51:11
>マツコさん
 足元を確実に見つめたり、正面をきっと見据えることも必要でしょうが、時折は辺り全体を見回してみるといいでしょう。

 もっとも、私の場合、肩が凝るので首をぐるっと回すと前後左右上下が見えてしまうのですが・・(笑)。
返信する

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