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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

これぞ文化だ! 文句あっか!

2013-02-25 03:20:41 | アート
 23、24日は、私の住む岐阜郊外の小学校校下の「文化祭」でした。
 田んぼに囲まれた小さな公民館での開催です。
 校下の各サークルの発表、売店、などなどでけっこう人々が集まります。

 私はもう数年間この行事に参加しています。
 作品の出品までしているのですよ。

 

 セントラル志向の人たちからいわせるとそんなものなにが文化だといわれそうですが、人々が集う中、日頃の研鑽を見たり見られたり、しかもそこに笑顔があり、うまいものがあったら立派な文化です。

 

 文化が図書館や美術館やコンサートホールにあると思っている人たちは偏見に囚われた気の毒なひとです。それらはすでに権威付けられ、秩序に守られた文化です。
 一方、文化には既存の秩序から突出し、そこを相対化してゆく前衛的な働きも確かにあるでしょう。しかし、そんなものポシャってしまえば単なる人騒がせか悪あがきです。

 それに対して、地域の人達が集い、互いの存在を確かめ合ったり、「ほう、あの人が」と驚いたりするのも立派な文化です。
 サークルに集う人たちはその驚きを引き出すために一年間研鑽し、この文化祭を晴れの舞台として競うです。

 

 私は写真を出品しましたから、その近くにしばらくいました。
 みんなけっこう真剣に観てくれますよ。
 二人の老女たちの会話。
 「この〇〇って、※※さんちの新家の息子と違うか」
 「そやろか。あれってそんなに器用そうには見えんがなぁ」
 これもまた立派な批評です。

 

 このイベント、むかし私が名古屋の今池で関わったように、やはり地域の人達が手弁当で運営しているのがいいですね。
 そうした準備段階、そして実施の段階、さらには撤収する作業、それらも含めて立派な創造、立派な文化だと思います。人々が笑顔で集える場所を生み出すこと、それを文化といわずしてなにが文化だ。
 文句あっか!


内緒ですが、最後の写真が私の出品したものです。内緒ですよ。
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