六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

無題

2019-09-22 17:36:25 | ポエムのようなもの
 

 初々しい恥じらいに
 赤く染まって昇った朝日
 夕べともなれば
 人の所業の愚かさに
 怒りに染まって沈む

 われらが父母の世代は
 朝夕のお天道様に
 掌を合わせ崇拝したものだ

 朝はその初々しさに感嘆し
 夕べはその怒りを鎮めるために

 明日もまた陽が昇るとは
 限らない
 怒りのあまり
 昇らなくなることだってある

 だから朝日は有難いことなのだ
 そして夕日は
 明日の再見を念じながら
 心して見送らねばならないのだ


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