わが家から少し歩くと、私が「マイお花見ロード」と勝手に名付けた川沿いの桜並木がある。わざわざ遠隔地から見に来るほどでもないが、それでも、数百メートルにわたる桜の列は結構見ものである。
先日、すぐ近くのポストを通り過ぎて、やや離れた郵便局まで手紙を出しに行った。その郵便局がかの桜並木沿いにあるからである。
ちょうど満開であった。陽気が良かったせいもあって、例年になく近所の人たちが散策し、花を愛でていた。
意外な花見客を捉えたので、それも載せておく。
このヌートリアを見かけると、戦時中を思い出す。この毛皮が当時の航空兵の帽子や耳あてに使われるとして、民間での飼育献納が奨励され、1943年、44年頃、近所の家でもコンクリートの水槽を作って飼っているのを見たことがある。
敗戦後、河川に放流されたものの子孫が現存するものである。私の名付けでは、「戦時外来種」だ。
後半は2週間ほど前に開花し既に散ってしまったわが家の桜だが、もうかわいい桜桃の赤ちゃんが姿を見せている。この実の付き工合から見ると今年は豊作のような気がする。
そろそろ、実をついばみにくる小鳥対策を施さなければならないだろう。
ところで、ソメイヨシノはほとんど実をつけない。植物には自家不和合性という性質をもつものがって、これは自分と同じ遺伝子をもつものとは受精しないということだそうだ。
ところで、ご存知のようにソメイヨシノは全てクローンで遺伝子が同じであるため、ソメイヨシノ同士では上記の自家不和合性が働いて受精することなく、実がならないということらしい。
ちょっと哀れな気もする。美しきフランケンシュタインか?