六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

忙しかった(?)一日の、長〜い日記

2017-01-27 11:39:36 | 日記
 朝起きて最初の仕事は、昨夜回しておいた洗濯機のなかから洗濯物を出して干すこと。朝の気温が低いと、冷たい洗濯物を広げて干しているうちに指先が凍えて感覚がなくなってくる。
 干し終えて部屋へ帰ると湯を沸かしてコーヒーを淹れる。温かいマグカップを両手で包み込むようにしていると、やっと指先の感覚が戻ってくる。

          

 新聞を読む。ネットで情報をという手もあるが、やはりジャンルごとに分けられた一覧性のある紙面で、どの情報を摂取するのかの選択自体がこちらの情報への主体的な接近だと思い、新聞は捨てられない。いつもは一時間ぐらいかけて読むが、出かける日にはそんなにのんびりしてはいられない。いつもチェックしている箇所と、見出しで選んが箇所のみを読む。

 出かける。駅まで2キロ。自転車でもしれているが、冬季はバスにする。寒いし、バスのほうが安全だ。
 ただし、帰りが遅くなると、田舎の路線バスは終車が早く終わっしまう。むかしはよく歩いたが、今はその元気がないのでタクシーを使う。ただし、タクシーは苦手だ。黙って運転してくれる人はいいが、サービスのつもりで話しかけられるのが困る。無愛想にするのは失礼だし、かといって興味もない話題に調子を合わせるのは媚びているようでいやだ。

          

 それはともかく、今日はバスで出かけ、JR、地下鉄と乗り継いで名古屋の中心街近くでの同人誌の編集会議に出かける。私と、私とは何ヶ月か下のYさん以外は80代。それぞれお元気なのは同慶の至り。
 最初はそれぞれの情報交換。知人の現状などがいろいろもたらされる。
 ついで、今用意している春号への各自の進捗状況の確認。
 各自の進み具合はまちまち。これで、ハラハラドキドキしながらなんとか発刊にこぎつけるのがいつものパターン。

 会議終了後はランチの会食。よもやま話をしながらのそれ。
 いつもと違う店で、いつもと違うものを食べたせいか、途端に胃腸が痛む。人間は大雑把な割に胃腸はデリケートなのだ。

 散会後、せっかく名古屋へでてきたのだから有意義にと、愛知県美術館での「ゴッホとゴーギャン展」へ。
 二人がともに過ごした1888年の2ヶ月、それへの収斂と別離をコンセプトにしたこの企画は、両者の画集などであまり見かけない絵もあって面白かった。
 私のお気に入りは、ゴッホの「収穫」で、底抜けに明るい色調で、73×92cmとは思えぬ広がりをもち、児童のような対象への即物的な関心と、にもかかわらず、内なる制御し難い情念とが程よく昇華されたような作品であった。

          

 まだ帰るのには早かったので映画に。観たのは「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」で、ある種の軍事サスペンスもの。提示されている事実の起承転結は明快で、映画としても良くできているが、その解釈は重層的だ。この映画が示す世界の現実をどう受容するのかはもう一つ違う次元での考察が必要だろう。
 これについてはあらためて書きたい。

              

 18時30分、会社勤めの人たちでごった返す電車に揉まれながら岐阜ヘと帰着。
 うちへ帰っても誰もいないから、駅構内で夕食をとる。チエーンのイタメシ屋。ここは実に安い。ワインのデキャンタ(250ml)が200円。決して美味いワインではないが、和食チェーンの大半が「飲み放題」に使っているあの箱入りワイン(?)よりは遥かにマシだ。
 それに鶏肉入りのサラダが299円。キャベツとベーコンのペペロンチーノが399円。合わせて898円。
 新書版の三分の一ほど読んで1時間を過ごし、しかもこの値段は安い。腹ごなしにはこれで十分だ。

 なお、隣の二人席には女子高校生が二人粘っていたが、聞こえる話は結構シリアスなもので、それなりの読書や思索の痕跡が伺えるものであった。帰り際、私が会計伝票を落としたのをわざわざ席を立って拾ってれくれた。
 お礼とともに、「お先に」と挨拶をしたら、爽やかな笑みで応えてくれた。

          

 岐阜駅構内には食料品のスーパーがある。しかも、夜の時間帯だと魚などのナマモノが半額になっていたりする。
 ナマモノは買わなかったが、カイワレ、ラディッシュ、うにくらげ、タラの芽、生高山ラーメン一食分、刻み白菜漬けを買って869円。

 まだバスのある時間帯なのでそれで帰る。
 朝、干して出かけた洗濯物を取り入れる。夜気ですっかり冷たくなっているので、乾いているのかどうかもわからなかったが、部屋へ取り入れたらちゃんと乾いていた。

 おっと、明日は生ゴミの収集日だった。朝早く起きるのが苦手だから、家中のゴミをかき集めて大きな袋に一杯分を出す。前夜に出すと、朝方、カラスに荒らされることが多いが、私の町内は、近くの洋菓子店さんが、特大のゴミ箱を用意してくれているので、それに入れればカラスの心配はない。

 それらを済ませて、コーヒーを一杯。TVを付けたらトランプ氏が本領発揮で暴れているのを報じていた。アメリカは、そして世界はどうなるのだろうか。
 アメリカではどんどん株が上がっているという。一国経済主義がかくも評価されるのは健全なのだろうか、それとも危機はらみなのだろうか。
 まだまだよくわからない。
 
 ただ、いえることはポピュリズムに後押しされた自国中心主義が各国で勢いづき、それがグローバルな新自由主義と絡み合って、力を誇示し合う展開、いわば協調や調和を吹き飛ばす展開になる恐れが多分にあるということだ。
 「闘争」「勝利」への進軍ラッパが聞こえるようだ。

 
コメント
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