先日、胡椒を戴きました。以前に戴いたご自製のユズ胡椒が色も綺麗で味噌汁に入れたら、えも云えない魅力ある味を作ってくれましたので、そのことを報告していたのです。戴いたユズ胡椒はとっくに消費してしまっていましたので今回、胡椒を戴いたのは自分で作る為には丁度良いタイミングとなりました。

作り方を記した紙を添えてありましたし、胡椒の凄い臭いと刺激について充分のアドバイスを直接、口頭で戴きました。天気の良い日を選んでユズ胡椒作りに取りかかりました。部屋の中では臭いが充満してとんでもない環境に陥ることが予想されましたのでベランダを選びました。

ユズは我が家で生ったものですが、ここ数年間は肌が汚いものばかりですので、比較的綺麗な物ばかりを選び出し、その中の綺麗な皮の部分のみを切り取りました。さて、その後が問題の段階でした。アドバイス通りに塩ビの手袋を両手に着け、知恵を働かせて俎板の代わりに紙パックを利用、刃物は包丁をやめて事務用品のカッターを使いました。何れも事後、廃棄処分にするためです。

左手で胡椒を押さえてカッターで切り込み、胡椒を縦に2分割しました。そして種を除きました。この作業中、左手だけは常に胡椒に触れていました。

手袋着用ではありましたが、全過程終了後、手には微かなヒリヒリを感じ続けましたし、臭いも残り続けました。しかし、その度合いは耐えられる範囲のものでした。ところが、その夜の入浴時、左手を湯に浸けますと正に拷問を受けることになりました。凄い、凄い痛さでした。耐えられず、その後は手は湯から出したままにしました。胡椒作り終了後、何度も手洗いはしましたのにその有様でした。3、4日間はその状態が継続したように思います。また、その後も目を触れば瞼に、口へ手をやれば唇がヒリヒリとしていました。後で気づいたのですが、カッターナイフの柄や刃の部分、種を捨てていたバケツの柄、それらに胡椒がくっついていたのです。勿論、着用していたエプロン、洋服には臭いが染み込んでいました。そして、1週間も経った今日でもまだ、臭いが鼻に残り続けています。しくしゃみも出ます。果たしていつまで続くのでしょうか。次回作業時は鳥インフルエンザ消毒時のような格好が必要になります。

胡椒と、完成のユズ胡椒の写真を添付します。