私は今、PCを使っていますがそもそもの始まりはワープロでした。もう、数十年前、ワープロが世に出現した頃、私には“人間が機械に頼って文章作成をするなんて許されることではない”、との反感が非常に強く、徹底してその現象を否定していました。そういう中、勤務先の人事異動ではその分野そのものの部署に移動させられました。時代はワープロ使用による文書作りを迎えていた為、その職場全員がそれに頼っていました。しかし、まだ、ワープロを使いこなす人は少なく、使いこなす臨時雇いの若い女性職員に皆が頼っていました。私も勿論、その一員でした。
当分の間はその状態で推移していましたが業務の量が増えて作成する文書の量もそれに伴いまた、一度、完成した文書の訂正、追加、削除など、再びワープロ作業が必要になったとき、女性職員に依頼するのに気遣いが必要になってきました。時間的に間に合わなくなり切羽詰まった気持ちが生まれたことも在りました。そういうことから自分自身ででワープロを覚える必要に迫られました。
そのことが契機となりワープロを買うことになりそして、今日のPCへと繋がりました。それからどれだけの年数が経ったか分かりませんが今度はスマホの問題が出てきました。ワープロの時と異なりスマホでは全く、その所有について必要性を持っていませんし、切羽詰まってもいません。
ある折は、ボランティア募集に応募し会合に初めて参加しましたが、各人への連絡が「LINE」利用ということだったことから私はその回のみの参加で終わらせました。
明日、スマホを手にすることになります。必要に迫られた訳でもなく、気持ちの盛り上がりもあまりなく推移してきて今日に至ったわけですが、だからといって衝動的決定でもありません。何となく、私自身の内部で雰囲気がそういう状況を作り上げてはいました。
これまではワープロにしろPCにしろ、高額な買い物ゆえに無駄にしてはいけない、との思いが根底に存在していてその利用に継続性を保たせていたのですが、今回のスマホについても前段の部分についてはそれが当てはまります。
PCでのOS更新、それに私にとっての新分野のスマホ、無駄にしないようにするには私の残りの人生の全てを投入しなければならないかも知れません。