クーチミラン

根を、張るときと花の咲くとき

消化不良だったことでしょう、除外された「連」の人達 徳島阿波おどり

2018年08月18日 | 徳島あわおどり
にわか作りの実行委員会から、その意に沿わないことを理由に排除された「連」・踊り子さん・鳴り物の人・関係者は祭りが終わった今もさぞかし、消化不良の状態にあられるのではないでしょうか。恐らくそのことは排除されなかった方の皆さんも同様だと思います。何とも、何とも後味が悪いこと、この上もありません。その状態を引き起こした最高責任者の罪は極めて重大です。除外された方の「連」は、この秋に、8月の本番時で最大の収容能力を持つと云われる演舞場で踊りを開催されるようです。各「連」ごとの演舞、そして所謂総踊りが計画されているようです。何日間、また、どのような形での開催かは知りませんが、驚くほどの観客が訪れることを心から願っています。そして最も大切なことは今夏の本番で排除の対象とならなかった「連」の人達にも主催者が参加を要請されることだと思います。私の推量ですが、それらの連の人達には今回の騒動とは全く、関係がないことだと思うからです。「連」はそれぞれが独自の魅力を持っておられ、排除対象外だった「連」の中には、時代の流行に流されず徳島阿波おどりの本質-踊り、お囃子-を頑なに守り続けておられるところもありまた、華やかな踊りの格好を採り入れておられるところもあります。排除された「連」、排除対象外だった「連」、その双方に私が極めて薄く微かではありますが繋がりを持っている「連」がありますので、私まで何かの折の対応に迷いが生じています。

徳島阿波おどり

2018年08月16日 | 徳島あわおどり
「藍の国今年は赤が踊ってる」この川柳は14日の朝日新聞川柳欄に兵庫県の方が寄せられていたもので、「藍」で有名な徳島が阿波おどり開催で赤字を抱えていることを詠まれています。昨日15日で4日間の祭りが終りましたが果たして400年に亘って踊り継がれて世界規模の圧倒的魅力を持つまでに至った徳島阿波おどりに観客を初め関心をもっておられる全ての人はどのような感想を持たれたのでしょうか。この祭りが赤字を抱えていることはこのブログでも数度、書きましたが、私が初めてその踊り撮影の為に同地を訪れた2003年には既に赤字は発生していたのです。その時点ではそのことを知りませんでしたが翌年の訪徳の折、前年とは大きく変化した事柄があったからです。団体専用の演舞場が廃止され、有料演舞場も全席指定席化、途中での観客入替、パンフレット等の縮小化、ポスタ-作成量の激減等です。そして最も心に引っかかったのは、本番時刻に入っても通りを歩く人の量が前年と比べて遙かに少なかったことです。前年目にした光景は「日本にまだ、こんなに人が集まる祭りがあったのか」と感じさせるもので今回一躍その名が知られるようになった「南内町演舞場」脇の両国橋などは前へ進むことさえ不可能な混雑でした。驚きとそのような祭りの存在に嬉しさを感じ感激に包まれました。赤字解消には関係者が恐らく常に話し合いをされてきたのは間違いないでしょうが、それが何故、改善に至らず今回の深刻な状況に陥ったのでしょうか。一般には、悪天候による踊り中止でのチケット代金払い戻しなどが伝えられていますが、もっと根本的な問題が根底に潜んでいるようにも聞いています。今回の騒動で綺麗な踊りにシミが付きましたが、踊り子さん達間の交流や、中には別の「連」所属のご夫婦もおられます。皆さんそこはちゃんと判断されていると思いますが、スッキリしない気持ちが芽生えたこともあるのではないでしょうか。私が初めて訪れた年に出会った超有名連の女踊りのリーダの方が偶然にもTVでのインタビューに答えておられましたが(当時は独身、現在は2人の子どもさんの母親となっておられることが分かりました)、現在のその状況に涙ぐんでおられました。その4日間の為に1年を通して厳しい稽古を積み重ねてこられた踊り子さん達、その発表の機会を行政側が奪い去ることなど決してしてはならないことです。権力の乱用とも云えます。市長は、市長が決めたのではない、実行委員会が決定したこと、との発言ですがその組織の代表は市長です。その会合の席で市長はどのような発言をされたのか、大局的な判断をされたのか、も公開されなければなりません。