クーチミラン

根を、張るときと花の咲くとき

悲喜こもごもの、実の生り

2023年11月06日 | ブログ

薬取りに訪れた医院、その待合室での会話です。私の直ぐ後ろの席に座っておられた老女お二人で、今年の柿の生り具合が話されていました。「ことしはいっちょん(全く、の意)生っとらんだった」「渋柿ば(を)見に行ったらそっちも5個しかなかった」私はそれを耳にして安心しました。我が家だけではなかったのです。今年に大きな期待を掛けていた甘柿は全滅で、1個も生りませんでした。昨年と、おお変わりなのです(と、云っても昨年も木全体に鈴なりには遙かに及びませんでしたが)。私が住む地域一帯が同様の状態なのかどうかも分かりませんし、日本全国で同じ傾向になったのかも分かりません。一方、それに比較すればユズには恵まれたと言えます。元から、柿とユズでは反対なのか、それとは関係なく気温の影響なのか、或いは柿の裏年となった為か、どれでしょうか。私は土台、吝嗇家なのでわざわざ、肥料を買ってまで成果を期待する気持ちが起きません(フジバカマについても同じです)。そのことから最近は、台所で出た生ゴミを何とか利用しよう、という考えが生まれました。今回利用して丸裸同然にしたユズは、それが生っていた木の根元に昨年同様に置き、他の柑橘類3本の幼木の根元にも置きました。3本とも実を食した後のタネを埋めて育ったもので、内1本は、毎年、今年は実が生るかも、と期待するほどの大きさになっています。あとの1本はそれと同種ミカン、残りの1本はキンカンです。そのキンカンはヤオイキマセン。同じタネを何個も埋めたのですが、芽が出てもやがては枯れて行き、現存の1本も数年間、生と死の境をさ迷よっていました。それが今年、嘘のように、葉を多く付け伸び続けています。私は強く、その幼木にいじらしさを感じています。

 

 

 


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