前々回のブログにフィルム現像について書きましたが、今回はそれ以前の撮影時に関することを付け加えます。フィルムを扱う場合に稀に、フィルムをパトレーネ(フィルムを収納してある金属製の円筒型ケース)の中に巻き込んでしまうことがあります。撮影済みのフィルムなら問題ないのですが使用前或いは使用の途中でのそれの場合は困ってしまいます。その時に役立つのが「フィルムピッカー」という小道具です(添付写真)。これを使えば巻き込んでしまったフィルムをいとも簡単な操作で引き出すことが出来ます。フィルムが使える状態に戻るのですが何故、そういうことが可能なのか私には想像も出来ませんし、マジックみたいです。
ボタン「A」を移動させてフィルムピッカーのケースからゴムへらを引き出す
そのゴムへらをパトレーネの中に挿入する
パトレーネ中心部にあるスプール(丸い突起の部分)を回す。
カチッと音がした時点で、回すことを止め
もう1つのボタン「B」をボタン「A」のヨコまで移動させる
2個のボタンを押えた侭フィルムピッカーをパトレーネから引き離す これでフィルムは姿を現し撮影に臨むことができます。