







「新緑」

あれだけあちこちから聞こえていたシジュウカラの啼き声が
一昨日も昨日も全く、ありませんでした。季節・気温の変化
でこれまでとは異なる行動に移ったのでしょう。
昨日午後、巣箱の蓋を開けました。
私は驚きでした、想像とは100%違っていました。巣は甕型だ
と思っていましたら何と、平面でした。そしてそれは押し寿司
みたいに層を成していました。(写真添付)

そして肝心なこと。卵は勿論、巣箱の中は巣以外何も在りませ
んでした。もともと、メスは入居しなかったのか、入りはした
が理由あって早い時期に退去したのか、更に場合によっては巣
箱の中で何らかの原因で死亡したのか、とまで思いを巡らせて
いました。死では無かったのは1つの救いですが、謎一が健気
にせっせと材料を運んでいた気持ちを察すると不憫さが湧き、
複雑な気持ちになります。

昨日午後、玄関前の植木に水を遣りホースを仕舞おうとしたとき
土間に模様が出来ていました。履いていたスリッパは特に汚れて
はいませんでしたし、泥がむき出しになった場所も在りませんの
で最初は何か分かりませんでした。直後、閃きました。阿蘇山の
火山灰だったのです。玄関は東向きですので影響があっても不思
議ではありません。洗濯物干し場は家屋に接した西横ですので何
とか軽度で凌げそうです。

シジュウカラ撮影が終了したことで私は又、深刻な被写体探しの
悩みに陥落しています。35mmもブローニーもフィルムが残って
いますし薬剤もそうです。「雲南ふた旅」の焼き付け作業も未着
手の侭です。
古布「絣」 その図柄
謎一 去る
午前の早い時間帯、巣箱になかなか入らず止まり木で過ごす謎一の姿がありました。
それは凝・監視の視線とは全く異なるものでした。また、視線の方向もこれまでとは違
っていたり巣箱そのものに注いだりしていました。後で巣箱中へはいりましたが、これ
はこのところの新しい行動です。そして、その後は出入りの様子を見かけませんでした。
住宅賃借関係の自然解約となった可能性大です。4月の最終日に解約とは謎一も“に
くい”。昨日、私が巣箱近くにいたときの通常啼きの一声は別れの挨拶だったのかも知
れません。我が貸し家に滞在し続けるのであれば威嚇・警告の声を出した筈です。 こ
の後、数日間、様子を見て謎一の出入りがなければ開扉して箱内を掃除しようと思っ
ています。巣そのものは取り出して他の場所で保存しておきます。
昨日、謎一以外のシジュウカラはただの1羽も見かけませんでした。とても珍しい日で
した。







謎一コーナー
少量の材料持ち込みがありました。
11時前、謎一は帰宅しても巣箱に入らず止まり木でした。かなり、長い時間そうで
ほとんど動きませんでした。身体全体の羽根に乱れが見られました。私達が4m
ほどの場所で動いても謎一には警戒の様子はありませんでした。
その少し後、1羽のシジュウカラが止まり木に。腹部の黒帯から判断してオスだと
思います。止まった場所を動かず長い時間、下方などを見つめ続けていました。
意味ありの鳥だと、思いました。謎一は巣箱出入り口から顔を出していましたが、
追い払う様子はありませんでしたし、相手も攻撃するような素振りはありませんで
した。暫くして意味ありシジュウカラは去りました。
この2日間くらい、巣箱の外へ出て止まり木で過ごす時間がとても長くなりました。
出入り口真っ正面でのそれもあります。いざ、というときに直ぐに逃げ込めること
もあるように感じています。

チが羽音を呻らせながら群がっていますが、後者には1匹も見当たりません。後
者の蕾はまだ小さくて固い感じがあります。勿論、今は花びらを閉じた侭です。ミ
ツバチが群れるのはあと少し、先になるのだと思います。







謎一コーナー
9時すぎ、新しいパートナーと思えるシジュウカラが来ました。止まり木で一昨日と
全く同じ場所に止まりました。直後、謎一が巣箱を飛び立ち、新パートナーはそれ
に続きました。この時は謎一が巣箱から出るのをはっきりと視ました。前回もやは
り、謎一だった、と確信しました。
新パートナーは我が貸し家を宿にするのでしょうか、それとも何処か他所にするの
でしょうか。後者にした場合でも謎一は我が貸し家を塒にするかも知れません。謎
一の最近の巣材料持ち込みと、意味ありシジュウの先日の行動からすれば我が
貸し家が利用されることも考えられますが・・・。
正午頃、謎一が巣箱から外出しました。朝の外出からは帰宅していたのです。
14時45分頃、巣材料の持ち込みがありました。白っぽく軟らかそうな毛のような物。
依然、これが続いているということは我が貸し家が巣ごもりの場所になる可能性も。
一昨日に付け替えたピント合わせの目じるしを昨日更に、別の物に変更しました。
より正確にすばやくピント合わせが出来るようにしました。帰宅した謎一は材料を
咥えたまま、至近距離からそれを興味深く見つめていました。








「バルーン」

謎一


何と、巣の材料持ち込を数回行いました。一体、どうしたことでしょうか。
「意味ありシジュウ」
巣箱中を覗いたり巣箱の外壁をあちこちを調べたりするシジュウカラが出現しました。
尾が謎一よりも相当に長いように思います。これまた今回から名前を付しました。「意
味ありシジュウ」と。
謎一
この鳥が去った直後、謎一は出入り口から身を乗り出し、尾のみを中に残した状態で
真下をじっと、かなり長い時間、凝・監視し続けました。その場所を動きませんでした。
乗っ取りを防ぐ意味があったのでしょうか。
午後の剪定作業中も何度か巣箱に目を遣りました。4時頃、思わぬ光景を目にしまし
た。尾が長いシジュウカラが止まり木にやってきましたが、その直ぐ後で1羽が飛び去
り前者がそれを追う感じでした。最初に飛んだ鳥は謎一に違いありません。つがいで
来てつがいで飛び去った別のシジュウカラとは思い難いですし、その後に出入り口か
ら顔を出す謎一の姿はありませんでした。もしかすると新しいパートナーが出来たの
かも知れない、と思いました。今朝まで巣の材料を運び込んでいたのは新生活の為か、
と思う反面、共に飛び去った姿から別の場所に居を構えて、もう我が貸し家へ戻ってく
ることはないかも、との危惧も抱きました。しかし、夕方7時頃、カーテンを閉めに撮影
場所へ行きますと巣箱に謎一の姿がありました。止まり木から中へ入り、出入り口から
顔を出しました。居たのは謎一だけでした。なお、謎一の後を追ったのは前述の「意味
ありシジュウ」かも知れません。
ひやかしシジュウ
虫らしき物を食べながら巣箱中を覗きました。

「立ち寄りシジュウ」
謎一より少し身体が大きいと感じられる1羽が飛来しました。止まり木に止まっただけで、
中を覗くこともなくやがて去りました。今回からこの種の行動をとるシジュウカラを「立ち寄
りシジュウ」と称することにしました。








「例祭」

昨日も凝視・監視でした。穴から顔のみを出していて突然、半身を乗り出して真下に視線を。
あたかも何かを発見したような動きでした。その後、外へ出て止まり木の右側へ移動し、その
行動を続けました。最後には中へ戻りました。下方には何も動く物はありませんでした。私は
撮影場所を離れる時間が多かったので3回しかその場面に出会いませんでしたが、出入り
口から顔だけを出しての行動は何回かあったろう、と想像します。
昨日はそれまでと少し違った行動が現れました。外出から帰ったら少しの間、周囲に注意を
払ったあとで巣箱内へ飛び込んでいくのが常でしたが、昨日は一応、出入り口から中を覗き、
その後、入っていくことが数回ありました。

めてのことです。勿論、直後に飛び去りました。

メスも飲まず食わずでこんなに長い期間過ごせる訳はありません。想像だけでの判断で証拠
はありませんが、そうしか考えられません。そして、我が借家鳥に名前を付けました。姓は「四
十」(しじゅ)、名は「謎一」(なぞいち)と。








「宮大工が遺した宝」





写真 左から 1 2 3 4
昨日は早朝、カメラのセットをしていますと外出から帰ってきて巣箱横の椿の木に止まっていた
借家鳥から警告を受けました。私が部屋に戻りますと巣箱へ入りました。
2種の材料持ち込みがありました。写真1及び写真2です。3も我が借家鳥です。

(今回以降、この種の行動を取るシジュウカラをそのように呼ぶことにしました。)

たのでそれに気づいた、と推量しますが、変化は感じられませんでした。

の少し前の時間には前者は我が家に勝手に上がり込んで家の中を闊歩していました。妻が開
け放していた戸から侵入したのでした。








「神社」




昨日の行動は例によって例のごとしでした。ただ、出入り口から顔のみを出しての
監視の回数がとても頻繁でした。1回は出入り口正面の止まり木に出てのものが
ありました。
巣作りをしているときは確かにつがいだったと思います。しかし、その後メスと思わ
れる方を全く、見かけることはありませんのでもしかするとオス1羽が単身で入居
したのかも知れない、などと妄想しています。

ましたがシジュウカラではなかったようです。

シャッターボタンを押しました。何の手応えもありませんでした。スイッチがOFFだっ
たのです。事後、直ぐにONにしました。その後直ぐ、先ほどの鳥が再来しました。
私のミスを不憫に思ったのでしょうか。そして飛び去りました。

内4回は同じ鳥だと思いますが、巣箱中を覗いただけで餌を咥えたまま去りました。
1回は覗きもしませんでした。

ことはないようです。覗く側の行動に何の変化もありませんのでそのように想像しま
す。

ので以前とは違って空き地の綺麗さが長持ちするはずです。現在、同地には「スイフ
ヨウ」が新芽を出しています。








「ナンテンの新芽」

出入り口から顔を出して周囲を見回していましたが、スズメの声が聞こえた途端、引っ込めました。
偶然のタイミングかそれとも敵か。なお、昨日もやはり監視する様子は凄いものでした。出入り口
真正面の止まり木から、そこを移動して右横の止まり木から右下と真下を。そこで1句 「右下の 何
がそんなに 気に掛かる」
外出の折、1回のみ、巣の材料を持ち帰ってきました。

体質ではないか、と。シジュウカラが今もって尚、巣を手直ししているのは丁度、私が撮影用の用具
に毎日のように手を加えているのと同じ理屈のようです。本質とは直接は関係ない、どうでも良いこと
に異常に拘り続け、しかもそれを実行しないと頭が疼く、そして最後には元から台無しにしてしまう、と
いったことです。

全く、気に留めていないようです。