怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

古いけど・・・

2009年03月31日 | ここの品々
「アマデウス」すでに四半世紀程前の作品だ~
劇場公開時にわたしは観ていない。
数年後のテレビ放送かレンタルビデオかなにかで鑑賞していると思う。
そのときの印象は「あまり面白くない」だった。
どうしてこんなものが評判だったのかわからなかった。
モーツアルトもサイエリもえらくおじさん、おじいさんで、彼らのどこに魅力があるのかわからなかった。

ところが、こちらに来てから図書館にあるものを観て、びっくり。
「素晴らしい」
と感じてしまった。

四半世紀の間に私の映画鑑賞能力、モーツアルトの作品鑑賞能力が高まったとしか思えない。
私の年齢も映像中の俳優に近く、あるいは上になり、彼らの心情をよく理解できるようになったのか。
さらに、舞台であるウィーンに近く住まっているのも原因か?
役所や博物館として残っている建築物に、この時代の雰囲気を感じさせるものが多くあり、
映画中の背景をより身近に感じることができるためか。
また、出てくる人々もここを先祖とする人種ばかりだし。

そういうわけで「アマデウス ディレクターズカット」が欲しくなり、
インターネットで検索。
が・・・
3407円・・・
ここの家電量販店の広告で、なんと、
9ユーロ!(1200円!)
言葉の壁を考える余裕もなく、すぐにこちらで手にいれた~
うほひょぉ~

日本のはなぜか英語だけで、日本語吹き替えがないようだ。
ここのはちゃあんと、ドイツ語吹き替えがあるので、
わからないながらも、モーツアルトが使った言葉で鑑賞できるものね、うふふ。
(声の質が映像の俳優と合わないことが多いここの吹き替えには泣くのだけど!)
ドイツ語字幕も出るので、ドイツ語の勉強にもなるし。
(何故か、音声と字幕が違うことが多いので泣くのだけど!)

数年前に公開の「マリーアントワネット」中の衣装や鬘と比べると、だいぶ質が落ちるように感じるけど、
どういうわけか、この作品中のほうがそれらが魅力的に見えるものだ。
(どこかの博物館に、当時のかつらが展示されていないかしら、と思案中)
適当に、いい加減なところが当時の品らしいし。

日本でみたときは全く気づかなかったけど、
当時の女性の衣装、胸が物凄く開いているものばかり、
これって、絶対、ここでは寒い。
寒いときでも短いスカートで闊歩する日本女子高生同様、
当時の女性たちも寒さとは関係なく、流行を追っていたのだな。
逆に、当時のかつら、
頭が暖かくていいぞ。
関東以西の日本では暑苦しくて、やっていけないだろうな。
当時の屋内暖房器具がちらちらとこの映画中に出てくるが、あれ一つ二つでは寒かっただろうな。
モーツアルトや、サリエリの住まいの様子、物凄い豪勢だが、
それなりに稼いでいたのだろうな。
うちみたいな田舎の家々は、質素だったのだろうな~

魅力満載の「アマデウス」。
クラシック音楽に興味のない人でも、ある程度年齢が進んだ人には、
主役のサリエリの心情をよおぉ~く理解でき、楽しめると思う。