怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

食べられるけど遠慮したい

2009年03月01日 | 食べ物
先日の夜に夫が食べたがったのは
グリースブライ(Grießbrei)、粗挽き小麦粥である。
私の苦手なここの料理の一つである。



牛乳を沸騰させ、グリースと呼ばれる粗挽き小麦を入れる。



この粗挽き小麦、薄い黄色の顆粒状の穀類だ。
パッケージ写真のように、団子にしてスープの具にする料理が有名だ。
グリースノッカルズッペ(Grießnockalsuppe)という。
たしか、地球の歩き方に載っていたと思ったのだが、見つからない。
ネットで検索してもなかなか見つからない。
ウチではグリース粉にマーガリン、卵、小麦粉少々、塩コショウ、パセリなどを加えて練り、スプーンですくってスープの素を溶いて沸騰させたお湯に落とし、約20分茹でる。
味は・・・
なんだか、よく理解できない。
そのぉ・・・
きっと、日本で生活する外国人が、慣れない白米を食べる感覚なのかしら。
うまみがわからない団子スープである。

さて、この粥の作り方の続き。
鍋の牛乳とグリースをぐるぐるかき混ぜていると、次第に粥状になってくる。
好みで卵1個を割りいれる。
さらに砂糖を加えるのだが、夫は砂糖の摂取を避けているので、なし。



これくらいの重さになったら出来上がり。



義母のやりかただと、シロップ漬けの果実を添えてその甘みと一緒に食べる。
夫はシナモンを振りかけて食べる。
(夫はいつも新聞を読みながら食事をする。やめてくれ、と言いたい)

これって、要するに、小麦粉を牛乳で練った食べ物・・・
この夜、夫はこれだけしか食べていない。
日本のように1日30品目食べよう、などというキャンペーンはないようだ。
ヨーロッパ寒冷地の伝統的な食生活なのだろうか。
はっきり言って、貧乏臭い食卓・・・・

さて、次の日。
近所の豪邸に住んでいるヨラさんから到来物。
彼女とだんなさんはポーランド出身で、頻繁に故国と行き来をしている。
これはポーランドから。


一面を砂糖で塗り固められたパンのような物体。
表面には微妙に「寿」と書かれているように見えるのは日本人の私だけ。
ケシの実ケーキ(Mohnkuchen)である。



この日の午後のコーヒーの時間にいただく。
切断面の黒い部分がケシだそう。
いやいや・・・
甘いの何の。
平均的な日本人より甘いものは得意な私も、この激甘ぶりに、一切れしか食べることができなかった。
義父母は3切れを平らげる。

「ポーランドはドイツより甘いものがすきなのさ」
ヨラさん同様、ポーランド出身の義父が解説した。
「ギリシア人はポーランドより甘いのが好きらしい」
少し前まで近所に住んでいたギリシア人家族のことを言っていた。
へ!
それではギリシア人はほとんど砂糖の塊を食べているのか!
甘さをおさえた菓子類を好むことにステイタスを感じる日本人とは大違いだ!

ここ二日間で、日頃避けたいと思っていた食べ物が登場したので、
ブログで紹介したくなった。


はあぁ~・・・  ふうぅ~・・・