私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ナギナタナマズ:メコンへの障壁Ⅴ・悲憤編  釣査110種目

2017-09-02 22:14:37 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 4日目(2017年8月2日・水) その⑥

ナギナタナマズである。 タナゴ竿での110種目だ。


通称ナイフフィッシュと呼ばれている数種のうち、
最も普通種であるノトプテルス・ノトプテルス( Notopterus notopterus )らしい。

とてもおいしい魚のようで、タイではプラ・サラット( pla salat )と名指しで呼ばれてる。


ナマズのようなヌメヌメ感はない。

ナギナタナマズという名前だが、ナマズの仲間ではない。
もちろんナギナタの仲間でもない。
アフリカ大陸を起源とするアロワナ一族の一員なのである。

このナギナタナマズ類は、アフリカとインド・東南アジアに生息している。

不思議な分布だが、
どうやらアフリカ大陸からインド大陸が離れ、
ユーラシア大陸へ向けてエッチラオッチラ移動し、
ぶつかってヒマラヤ山脈ができあがった、という地球の歴史と関係してるらしい。

(撮影ケースに入りきらんのんで、隊長イロイロと工夫しとる)

そのとき、ゾウさん・ライオンさんたちと一緒に、川ごと運ばれてきたみたいなのだ。
つくづくおもしろいなあ、と私は思う。
ヒトがつくり上げてきた数千年の歴史が本当にちっぽけなもんに思えてくるのである。

さておき、ミミズという活気的なエサを得て、
私は、水を得た魚のようにアレヤコレヤと釣り再開。

「うわあっ! ナギナタナマズやあっ!」 突然、隊長のオタケビが聞こえた。


うれしそうに記念撮影をすませ、ここまでの写真などイソイソと撮ったということなのだ。
隊長、とりわけヘンテコリンな魚フェチなのである。
しかも、この池ではもう一つパッとせん成果だったからね。

「よかった、よかった。これでもうしばらく釣りを続けられるわい。そのうちワシも釣れるやろ。」
余裕をかましつつ、心から祝福していたのである。

ところが、コイツ、全然釣れん。
隊長も気遣って場所を代ってくれたりもしたのだ。

そこへ、追い打ちをかけるように、さっきまで私が釣ってた場所で、
「またやあっ! 今度は釣り上げてる写真も撮ってくれいっ!」・・・・・・


なんてえことだ。
すっげえ悔しい!

思いもしなかったナギナタナマズを1匹釣るのは、単にラッキーで済ませるとしてもだ。
2匹目を釣ってしまうのはいかがなものか?
釣り道具もしかけもエサも、じぇ~んぶ、私が用意したんじゃいっ!

「もうお前なんか二度と隊長と呼んじゃらんけんねっ! 隊長でもなんでもないっ!」
「えっ? オレが隊長だったんかいっ!」なんてなヤリトリをしずかに心の中ですませる。
(もともと隊長とかチン捕隊とか、このブログで初めて知ったはずである)

勝ち誇ってるのは、1匹目の時と左ヒジの上がり方を比べてみてもよくわかる。


その2匹目。


1匹目より少し小さい。

とうとう私は釣れないまま。

あまりに悲しく憤りに包まれたたので、とりあえず
「私が釣ったどお~!」というヤラセ写真だけ撮らせてもらったのであった。





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グルテンの限界:メコンへの障壁Ⅳ・転回編 

2017-09-02 06:25:42 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 4日目(2017年8月2日・水) その⑤

グルテンエサには限界がある。
魚たちが見切りをつけ始めるのだ。
大してウマくないのかもしれない。
むしろ食パンや市販の安いホットケーキをネリネリした方が釣れ続ける気がする。
私はそう思う。

3種類釣った後、次第にアタリが遠のいていく。

あか~ん。隊長、池のトンボ撮りだしたわあ。


釣りに飽きてきとるんじゃ。
メコン川本流へ行きたがっとるね、もう数分ももたんぞ。

でも、しょ~もない話をヨタヨタ続けるこのブログのように、
私は、メコン川よりこの池で釣り続けたいのだ。

母なるメコンにタナゴ竿、それはゾウにつまようじだ。
闘えるわけなかろ?

どげんかせんとっ!

「ミミズ、掘ってくるわ。」 引き延ばし作戦である。
落ち葉の下をサンダルでほじくって、2匹ゲット!
おっきい方を隊長へ。

試してみる。
すこぶる良いぞお!
アタリがひっきりなしにあるぞお!

隊長のキゲンも戻った。
「階段の落ち葉の下の方がもっとおるよ。」

さすがである。
使いきれんほどのミミズをゲット!


一応メコン川用にと、ペットボトルにも詰め込んでおいた。

このミミズエサによって、とんでもない展開が生まれていくのである。
そして、ぼっけえ悔しかったり、どえりゃあ嬉しかったり、生涯忘れられん日となるのである。

国道のすぐ横にある池で、降りる階段も釣魚台も整備され、
しかも釣りエサのミミズまで用意されてるなんて・・・・・・
「単なるめぐりあわせ」で済ませていいものなのだろうか?

心がけの良い「チン捕隊」へブッダのご加護なのかもしれんな。 (ありえんわな)






コメント (2)
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