私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

キジハタ(アコウ):幻なんてのは昔の話の巻 釣査101種目

2017-07-24 13:50:00 | 海水魚
2017年7月23日(日)

キジハタ(アコウ)の幼魚である。180cmタナゴ竿での101種目なのだ。


1週間ぶりの釣り。

ここんとこ通いつめてる漁港の突堤へ。


ここにキジハタがおる。潮が引いたとき上から見える。


ただし、イソゴカイをそっと落としてもエビを落としても見向きもしない。
もうこの闘いは3週間もくり返されとるのである。
2日前にも淡水魚に精通してる友に電話で相談した。
「キジハタおるけど釣れんのんや。どうすりゃええんかの?」
「そんなもん、聞かれても分からんわ。」

こうなりゃ今日は、あえて「シランプリ作戦」や。
つまり、キジハタを釣ろうなんぞ素振りも見せずに釣りをするのだ。(単に釣りしとるだけとちゃうか?)

いろいろ釣って楽しんでると、
「父さん、おっきいキュウセン釣ったよ。ハリがうまくはずせんわ。」と相棒が言う。
「おうっ! まかしとき。」と、チャチャッとはずして、バケツの中へ。 う~む、かっこええ!
入れようとかがんだときであった。
メガネが突堤からコロコロと海へ。 う~ん、かっこわる!
「あ~っ! メガネがぁ~!」
「なんしょんね! 高かったんやろ!」
もうキュウセンをはずしてやった恩なんぞ、どっかにふっとんどる。

(ここらでひと休み:キジハタをお楽しみくだされ)


車へ予備のメガネを取りに帰るしかないわな。
戻ってみると相棒少し落ち着かれとる。
「こうなりゃ潮が引くまで釣りをしとって、メガネ拾いに行くんやで。」
「はぁ~い!」
こりゃ長いこと釣れるわ、ラッキー!

昼がすぐ過ぎ、かなり潮が引いてきた。
おっ! 突堤のちょうどメガネを落としたあたりの壁面にキジハタがおる。
背中の黒点ではっきりわかるぞっ!
キジハタの幼魚に見られる特徴である。
さあて、シランプリして他の魚たちにエサを与え続けた効果を試す時がきたのだ。



活きのいい小さなイソゴカイを壁にそって少しずつ落とす。
変な動きが入るとプイッと去ってしまうのは経験済みじゃ。
あくまでキジハタくんが自らエサを見つけ、近づき、食べてくれるのを見守るのである。
何事も相手の立場と主体性は大切にしてやらねばならぬ。



それにしても食いにくるまで、なが~い、なが~~い。
ジリッ、ジリッ、・・・・・・ツンツン、パクッ・・・・・・食ったあ~!


人生初のキジハタは、こうして私の手のひらにおさまったのであった。


ちなみに、かつて「幻の高級魚」と呼ばれていたキジハタも
今では、水産試験場でのすぐれた養殖技術によって増殖されてる。
ある程度育てた幼魚の放流をさかんにやっておられるために
今やアッチコッチで釣られるようになってる。
幻でも何でもなくなっているのだ。

でもね、念の為に言っとくと、仕掛けの長さを含め半径3mしか探れないノベ竿で釣るのは簡単じゃない。

意外と背中からのお姿がキュート。


今日の見事な成果は、すべて私がメガネを落としたおかげなのであった。

えっ? メガネはどうなったのかってか?

そりゃ、もちろん潮が引くまで釣りをして、車に戻り、胴長はいて、
海水浴にいそしむ若者たちの怪しい視線を浴びつつ、突堤の階段へ向かい、
突堤の下をジャポジャポ何度も往復し、
まるで枯れ枝のように擬態していた我がメガネをやっとの思いで探し出し、
我が家の居間のテーブルの上に置いているのである。

めでたしめでたし

やっぱ日本の沿岸魚もホンマつくづくと・・・・・・ええねえ!
(この日の釣果は後日)






コメント
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