イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

結構なお住まいで

2010-04-24 14:54:09 | 昼ドラマ

『ゲゲゲの女房』と言えば、Aniコレ(@『お試しかっ!』)の初代殿堂・杉浦太陽さんのウザズル男役も新鮮ですね。なにしろ水木しげるさん漫画の金字塔キャラ・ねずみ男のモデルになった人物だそうですから、ウザもズルもかなりの筋金入り設定のよう。起用するほうも勇気あるけど、受けた太陽さんも上等だなあ。

 いまだ『ウルトラマンコスモス』のムサシ隊員のイメージもある太陽さんも気がつけば29歳。ムサシ以外の役で動いて演技しているのを見たのは『浪花の華 ~緒方洪庵事件帳』でちらっとだけですが、「この人、ぼんぼんっぽい役とか正義役より、もっとガラ悪い役とか憎たらしい役のほうが合うんじゃないかな」と、ドラマ以外の場面で一瞬思ったことがあります。

 故・岡田眞澄さんと藤井隆さんがサルさんサルくんの特殊メイクで司会していたなぞなぞ番組『サルヂエ』の2004年頃、ゴールデンタイム進出して緩くなってしまう前の、おもしろかった頃です。“イケメン俳優大会”ということで、ゲスト回答者4人は金子昇さん、沢村一樹さん、速水もこみちさん、そして太陽さん。太陽さんは最初の23問不調で、一度も早抜けサルーンに行けなかったのですが、後半に入って、どんな問題だったか突然ポンと早抜け成功。負け残り回答者席の背後に映るスクリーンからひと言「おや?兄さんたち、どないしはりました?」…

…ナイナイ矢部ばりの敬語毒ガス。6年前、23歳でいまより顔の肉付きがみずみずしく、食べちゃいたい系フェイスだった太陽さんが、すっとぼけた顔で白い歯を見せてこう言い放ったとき、この人、イケメンとかママさんたちのヒーローとかより、もっと毒のあるキャラ持ってるなという気がしたのです。その後、アイドル辻希美さんとのおめでた婚なんかもあって、白い歯のさわやかヒーローからほどほど“ヨゴレ”入ってきた矢先でもあり。太陽ねずみ男、意外に内ラチ一杯をするする抜けてくるかもしれません。

布美枝の東京在住の長姉が旦那さんの勤め先にから差し向けてくれた迎えの車のウィンドウに「ゲゲー!!」と追いかけて張りついてきたときは、イタチというよりゴキブリみたいでしたな。一度で二度効くコンバット。せっかく実家のお母さん兄嫁さんが駅に駆けつけ持たせてくれたおむすびもお茶もちゃっかり完食して退散しちゃってこのヤロウ!と思ったら、座席をとられて怒った乗客に「失礼な男だなあ、アンタがたのお知り合いですか!?」とキレられて布美枝&茂揃って「…すみません」と低頭。2人の動作がシンクロしたのは番組始まって以来。夫婦揃っての“初めての共同作業”を、ねじれたカタチでイタチがアシストしてくれたことになる。“いろいろイタチにかき回されるけど、結果、雨降って地固まる”という、夫婦の未来の暗喩だったか。

イケメンの太陽さんだから、笑えるだけでなくもっとガチにダークなワルにも見える瞬間があり、結構、奥深いキャスティングだったなという気がします。

……ところで23日(金)の、そのお迎えに東京駅まで参上した社用車の運転手さん、OPクレジット見ると、『娼婦と淑女』のヘタレ婿養子役を爆演中の岸博之さんでした。これはクレジットなしでは、到底わからなかった。制服効果、というよりお帽子効果で若く見えるのなんの(24日放送回の調布宅到着時「お幸せに」挨拶で脱帽、識別がつきました)。おかげで同日夜の録画再生は、期せずしてプチ岸さん祭り状態。芸名が経済産業省官僚くずれみたいだけどそれはともかく、ちょこまかした動きが雇われ運転手役にぴったり。こういう持ち味の人を華族の書生あがり婿養子に起用するという、いやいや昼帯もかなり奥深い人員配置をしてくれてます。

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