イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

人間として生きろ

2010-02-01 23:56:57 | 夜ドラマ

『宿命19692010で、大人計画の皆川猿時さんが味を出してますな。小池栄子さんの職場、外銀為替ディーリングルームチーフ・長妻役。チーフといわんより“親玉”、いっそ“牢名主”ぐらいの存在感で、モミアゲ上等に晩年のエルヴィス・プレスリー風な体格、第1話初見では、1990年代に軽く話題になった予備校の名物金ピカ先生かと思いました。

 お芝居のほかグループ魂でバンド活動でもご活躍の皆川さん、TVっ子の月河が初めて名前と顔が一致したのは、2001年の昼帯金字塔作『女優・杏子』でワガママ杏子さん(荻野目慶子さん)に振り回される気弱な撮影カメラマン役。その後03『仮面ライダー555(ファイズ)』では、人間を食い殺して生きる性(さが)の敵怪人オルフェノクでありながら、なぜか人間とピザを愛する心優しいピザハウス店長役。他にも少なからぬ作品・場面でお見かけしていると思うのですが、皆川さんと顔田顔彦さんに関しては、松尾スズキさんのブログやコラムで頻々とお名前を拝見しているので、出演作本数の軽く数倍はお馴染み感があるのです。

 今作は、むしろ地味に小池さんとお似合い役になってませんか。第3話終盤では「せっかく現場復帰させてやろうってのに休みくれって!?」といたくご立腹でしたが、見ようによっては「オマエのいない(野郎ばっかの)ディーリングルーム淋しいもん♪」の裏返しともとれた。

小池さん扮する笹山宣子は、地方出身私大出で単身私費でアメリカ留学、MBAまで取得して“一般職のお茶汲み女子社員とは違う、能力で登りつめた花のディーラー様よ”が誇り。崇との別れ話で動揺し相場連敗でポジションを外され、食堂に行く気になれず会議室でひとりコンビニおにぎりを食べる宣子に「プライドか?」「来週から戻ってみるか、復帰に向けて調整しとけ」と声をかける場面では、思わず「抱いてあげちゃえ!」とか思ってしまいました(どっちがどっちを?)。

実生活でも夫君が格闘家の小池さん、実際北村一輝さん演じる御曹司・崇よりタイプなのではないかな。見守りたいカップルです。

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