イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

その愛で眠らせて

2007-06-29 20:28:41 | CM

 家じゅうで、泡系のアルコールを飲むのは月河ひとりなので、発泡酒の中でもその時その時、特価になっている銘柄を買って来るようにしていますが、やっぱりSAPPORO生絞がいちばん飲みやすいかな。

 発泡酒と言えば、ビール界3大手の中ではキリン淡麗(生)がパイオニア的存在だけど、アレはちょっと苦味が先行する感じで、月河は苦手です。

 ま、他に無ければ、冷えてるんならいいかって感じで飲んじゃいますけど。

 同社の淡麗シリーズなら、志村けんさんのCMでおなじみ、グリーンダヨ!がむしろ飲みやすく後味がいいと思います。低糖質・低カロリーにこだわらない人にも、暑かった一日を締めくくるサッパリ感を重視するなら、こちらをおすすめ。

 先日、いつものお店でSAPPORO生絞りの特売が品切れだった(ご当地のせい?ウチの近所ではやはり月河同様リピーターが多いらしく足が速い)ので、初めてAsahi本生ドラフトを買って飲んでみましたが、こちらは麒麟淡麗(生)とは反対に、微量甘み寄りの粘っこい後味があり、別な意味でいまいちかなという感じでした。

 香取慎吾さんがTVCM担当してるからってこともないでしょうが、なんだか他社の同系列競合品より高カロリーな感触さえある(まさかね)。

 同社の発泡酒系なら、ちょっとビールのEBISUとパッケージ色が紛らわしい、贅沢日和のほうが圧倒的に美味です。ただ、コレ発泡酒の銘柄の中でもちょっと上グレードという位置づけのせいか、近所の特価品になかなかないのが難点。

 ま、Asahiはビールのスーパードライが売れれば発泡酒その他は他社に後れを取っても別にいいや、って姿勢なのかもしれませんね。

 大手3社の隙間を狙うSUNTORYは、“第三のビール”範疇のジョッキ生だけ一度飲んでみましたが、同社のビールと一緒で、はっきり言って水の味がする(爆)。

 最近元・宝塚歌劇団月組娘役トップさんで映画『武士の一分』での木村拓哉さんとの共演が好評な檀れいさんがCMに登場した、金麦を一度飲んでみようと思っていますが、こちらも水の味そう。

 “第三のビール”系統では小西真奈美さんのアサヒぐびなま、鈴木京香さん松山ケンイチさんの麒麟良質素材が結構イケるかなと思いましたが、冷静に考えると、「ここまで“ビールそっくり”にして、かつ一缶15~17円程度の価格比を追求する必要があるのか?」と思ったら、なんだかいかにもバッタもん飲んでる気がしてちょっとシラけてしまい、いつものSAPPORO生絞りに戻りました。

 ビールであれ発泡酒であれ新ジャンルであれ、キンキンに冷やして飲む泡系アルコールはクチに含んだときと、乾いたノドをゴンゴン流れて行く感じ、あとは、「くぁーーっ」ていう後味、非常に短時間の勝負がすべてなので、ブランドに左右されないで、美味しいと思うのを飲んだほうがいいと思います。泡の出るヤツって、胃的にも量に限界があるしね。

 さて、『麗わしき鬼』、なんだかんだで本日最終話。

 洵子が蒸し返すと「もーいい加減にせい!」と思う代理母話が、みちるのクチから「アンタ(=悠子)がいなくなっても、アンタの宝物がいれば淋しくないわ、ワタシたちにアンタの子を遺してよ」と言われると、それもアリか…と思えてしまうのは何故だろう。

 どうかと思う男と、その場の勢いでいろいろやってきて、これからも子が欲しければ誰とでも、いくらでも産める洵子と違って“産みたくても産めない性”であるみちるが子供を待望する言葉には重みがある。

 悠子の「いままでに会った中で、みちるサンがいちばん男らしいわ、酸いも甘いも噛み分けて、スジを通して胸張って生きてる、私にはいちばん尊敬できる男性だわ」には、心から納得。ホント、スジの通らない、男らしくない男が続いたからねぇ。

 「いや~オマエ、無精子症じゃなくて良かったなァ」と、みちると並んでタネ有りの西瓜を仲良く食べる英矢先生も可愛かった。洵子が男と交わらず、自分の(女を欲しない)異母弟の精子で孫を産んでくれて、英矢さんには万々歳だったのではないでしょうか。

 フェミ啓子も、オスの性的横暴(「ダメよダメダメェ~ン」)にも、男性優位の社会にも屈しない出産には快哉の様子。

 富弓にはもとより自分の実娘のお腹をいためて産まれた孫、しかも遺伝子上は悲運の親友・時子の孫でもあるのですから、嬉しくないわけがない。

 那波の精子を介在させることにはあれほど抵抗していた太郎も、みちるちゃんの精子で洵子姉さんが孕むなら問題ないみたい。「もし精子バンクを使うことになったら、ボクが自分の精子とすり替えていたかも」と、洵子に面と向かってクチに出して言ってみて、「あなたの力がなかったら代理出産はできないわ、あなたはもうひとりの父親よ」と肯定されたことで、太郎ちゃんには愛の告白に匹敵するガス抜きになった模様です。

 洵子の妊娠を肌で確かめて、短い生涯を閉じた悠子だけが幸薄いまま終わってしまったけど、せっかくネイリストの才能を活かして自立したのに、何とかドラマ的に病気で死なせないで、生きて洵子とリスペクトし合いながらそれぞれの道を歩む終わり方にはできなかったものかな。

 悠子としては、生きている限り洵子への性的な渇望はかなえられないわけだし、洵子が那波と結婚しても、他の男と結婚しても、あるいは姉の自分の想いに遠慮して誰とも結婚せずに過ごしても、結局は洵子を縛り、洵子に縛られる苦しみから逃れられない人生になったのだろうから、これがいちばん救いある結末だったと言えるのかもしれません。

 原作・脚本の中島丈博さんとしては、悠子やみちるを“矯正すべき、矯正し得る病的な性向”の人として扱い、ラストで“治った”的な落とし方をするのがイヤだっのかな。

 最後の場面、ちょっと女性っぽさ抑え目なイデタチのみちるを「パパ~」と屈託無く呼んでなつく、3歳の“悠子2世”にすべてが救われました。ママ洵子と2人、たぶん眉川家の人々にも愛されて育っているのでしょう。終わり良ければすべて良し。

 眉川病院先代の鞆泰院長・房子ご夫妻も、ひとり息子英矢が無精子症だったのにミラクルで血が継承されて、彼岸でお喜びでしょう。特に房子さんは、本来なら敵対すべき愛人の子であるにもかかわらず、みちるちゃんを可愛がってくれてましたね。コレ大きいですよ。あの頃みちるちゃんを毛嫌いして排斥していたら、今日のミラクルは無かったんですから。

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