イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

デービッドステファン

2009-01-17 00:17:25 | お笑い

公式サイトで次回挑戦者の顔触れをチェックしてから視聴するかしないか決めるのはなんだか空しい、と以前ここで書いた『爆笑オンエアバトル』ですが、15日(2440~)放送分はノンスモーキンハマカーンの結果狙いで録画視聴。どちらも今期4勝めがかかっていました。今週は彼らの他にも朝倉小松崎我が家鎌鼬と、4勝めチャレンジ組が5組もいるある意味豪華メンバー。

そのハマカーン497kbと高得点で3位でしたが、浜谷得意のロボットネタで確勝“置きに来た”感じ。ななめ45°の車掌ネタ同様、確かにうまいけど、「安心して見ていられる」以上でも以下でもない。06年のチャンピオン大会、セミファイナル辺りではかなりチャンピオンに近づいたと思ったのですが、その後思いのほか新境地が開けない。

ノンスモーキン393kbでギリ5位。トップバッターで客席が重かったとはいえ冷や汗ものの4勝めでした。こちらはハマカーンと対照的に、勝負かける気があんのかってぐらい力が入ってない。衣装からしていつものまんま。アイマスクとかマントとか手袋とか、いつものほうがチープなりに手がかかってたような。と言うより今回はネタ自体が「あなたが王子です、わが国へどうぞ」という単線ストーリーで脇道も展開もなく、衣装や小道具に工夫してもせいぜい400ちょっとだったでしょうが。

昨期は12月以降4勝め挑戦に来なかったし、今期はチャンピオン大会で、かき回す以上の活躍を見せてほしい組のひとつなのですが、ちょっと心配になるくらいの脱力ぶり。以前6位オフエアが繰り上がりでオンになった“指漫才”をもう一度見たいところだけど、チャンピオン大会向きではないかな。

びっくりしたのはメインストリート525kb1位。特別新鮮ではない、いろんな組がしょっちゅうやっている刑事ドラマネタでしたが、どことなくまったりした、ほどよく間延びした感じがそれこそ「ザブ」じゃないけど昭和的で、好感持たれたかも。“カマキリ”リフレインがちょっとくどかったのと、制限時間(はみ出すほうではなく、尺不足のほう)を気にしたのか、オチがゆるゆる探る感じになって、すこーんというキレがなかったのが惜しい。

鎌鼬505kb2位もちょっとびっくりでしたが、本筋、オチともに、キレならメインストリートよりこちらのほうが若干上回ったか。ボケ山内が、大声出すべきところでしっかり大声に聞こえつつ、“地”も声が出ていた。「あなたの母方の祖母の姉の兄の…」と、右京さんと花ちゃんの縁戚関係争いみたいになるくだりでタレたのが惜しい。山内の声がここだけBGMみたいなつぶやきになってしまった。ここをきぱきぱボケ切っていれば「すごいサイクル入ったよ?」でもっと笑いが取れたのに。

いちばん期待してなかったと言うかニュートラルで見た我が家453kb4位が、意外やいちばん笑えました。この人たちの持ち芸であるローテーション漫才は、どうしてもストーリーの大きな流れができず、ショートコントつなぎみたいなぶつ切りになるのですが、今回は小松宏司アナ曰く「いつもより多めに回った」ためリズムができて、気がつけば坪倉の下ネタの順番を「今度はどんだけバカバカしいんだろう」と待ち構えている自分がいたりする。なんだかんだで、コントも漫才もこなせるというのは強みです。

4勝め狙い組の中で唯一オフになってしまった(369kb6位)朝倉小松崎は、敗者コメントとジャッジペーパーから察するにネタが飛んでグダっちゃったようですね。やはりチャンピオン大会挑戦なるかという局面だけに平常心とはいかなかったかな。引きずらないで闊達さを取り戻し再チャレンジしてほしいですね。

メインストリートの刑事ドラマネタで思ったのですが、セミファイナル辺り“お題制”にしてもおもしろいかもしれない。それも「コンビニ」「戦隊」「進路相談」など、過去に何百組、何千組やったかわからないようなベタなやつを出しておいて、どう料理するかを見るのもいいんじゃないでしょうか。もちろんかぶりまくるかもしれませんが、かぶればかぶるほど力量差、センス差も明確になるはず。

これは正月のスペシャルにでも取っておいたほうがいいかな。でも、おなじみのオンバト勢で、ちょっと毛色の変わった構成のお笑いも見てみたいのです。

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