気がつけばここのところ、NHK朝ドラ、とりわけ『梅ちゃん先生』についてしか書いていない、事実上の“ウメブロ”化しているこのブログなわけです。過去にはもっともっと高体温で、明日が待ちきれない!ぐらいの勢いで嵌まっていた朝ドラも昼帯ドラマもあるのに、“ブログ起こすたびこのドラマの話になってしまう”までの現象はなかった。
筋立てといい人物配置といい、エピソード内容と配列といい、大して牽引力の強い作品と思えない『梅ちゃん』になぜこのブログでここまで言及回数が増えてきたかというと、ひとことで言えば「心配だから」。これに尽きます。
堀北真希さんのほにゃらか笑顔が毎朝見たいからでも、新婚旦那信郎役・松坂桃李さんとのお似合いっぷりに毎朝ニヤつきたいからでもない。自分でも驚くことに、登場中出番のたび愉快でしょうがなかった松岡医師(高橋光臣さん)の帰国再登場待望すら、メインの視聴動機になっていません。
極言すれば、連続ドラマというものは、面白いから毎回見ると決まったものではないのです。
具体的にタイトル言えと言われると咄嗟に出てこないけど、朝・昼・夜枠を問わず、もっとあからさまに駄作・失敗作なドラマでも、“結果すべったけど、狙ったところ”が見えてくると、「この世でこの月河が、“見えてきた”自分が視聴しないで、誰が視聴するんだ」という妙な使命感に衝き動かされて、何の苦も飽きもなく完走できてしまうこともままあります。
『梅ちゃん』の場合、そういった動機とも違うんですよね。問題点は見えている。“いろいろ仕掛けて、当たったり外れたりしてるけど、根本的にここが欠落してるから、仕掛けても仕掛けてもいまいちなのだ”という致命ポイントははっきりしているのです。恐らく、企画・制作している人たちもそこはわかっているんじゃないかと思う。朝の連続テレビ小説と言えば日曜8時の大河ドラマと並ぶNHKの看板商品の一角ですから、昨日今日ドラマに携わり出した駆け出しくんたちの集まりで作っているはずがない。わかっているに違いないのにここまで修正しない、補強しない、継ぎの一枚も当てない理由は何かあるのか、視聴続けていれば最終回までに何とかされるのか、それともされないままのフィニッシュなのか。どっちに転ぶか、心配で心配で仕方がないものだから、つい見守ってしまうし、見れば書いてしまうのです。
それではその、見えている致命的問題点とは何か。これについては次の記事にします。建造お父さん(高橋克実さん)、もう少し海苔食べててください(飽)。
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