昨夜(6月29日)は日付変更少し前、タカアンドトシの『お試しかっ!』を出会いがしら視聴。“寝る前に夜食1kg食べたら起床後何キロ体重が増えるか”という、この番組得意の胸焼け人体実験“スーパーサイズ・ミー”的企画。以前ちらっと見たときにはタカが石抱きの刑食らってるような顔でいろいろ食べてたはずですが、あれは“野菜だけ生活”だったのかな。とにかく、元がああいう体型のタカでは体重増の検証がむずかしいと企画サイドが考慮したのか、今回の実験台…いやさチャレンジャーは中肉中背のロンドンブーツ亮くん。
吉本興業内でもタカトシからは10年近く先輩になるんじゃないかと思いますがいまだに亮“くん”と付いちゃう上、後輩の番組で体当たり企画でもなんら違和感がないという、ある意味貴重なキャラですね、亮くん。体重計測で脱いだ絵見たら、37歳2児のパパにしては結構締まった身体で軽く驚きました。上腕とか胸筋とか、格闘技好きにしてはちょっと鍛え方が足りないけど。お笑い芸人の皆さんって、どメタボか、品庄の庄司みたいな無駄筋肉か、さもなきゃアンガールズのようなもやし君かで、“ちょうどいい”人ってあんまりいない気がするんですよ。
焼きそば→鶏唐揚げ→中トロ寿司→中トロ刺身ときて、いちばんまともに体重増えたのは炭水化物と油分の最強コンビ=焼きそばだったようですが、月河なら焼きそばも鶏唐も、ビールが無い時点で脱落ですな。企画不成立。
特に、肉のかたまりに塩分とスパイスという悪魔のコンパイル=鶏唐は、ビール無かったらひとクチも無理です。
もちろんビールといえば泡だからお腹が余計ふくらむので、食べる量を競うステージや、1kgなり一定量完食するまで帰れない、今回のような企画では自殺行為ですけどね。でもさー、ビール無しでしょっぱい油ものなんて、何kg以前に、ノド通らないもの。
出会いがしら視聴なので、鶏唐パートの最後のほうから見はじめたのですが、鶏唐1kgって、骨付きの“骨含む”だったのかしら。胃に入った量に対する体重増を検証する企画なわけだから、可食部のみで1kgでしょうね。ふぅー。
寿司ラウンドでは「ガリ(銀生姜)がない」と亮くんは嘆いていましたが、月河なら“あがり”がないと中トロも赤身も白身も、1貫もダメ。こういう、“○○が無いと△△が食べられない”という人間はこの手の企画、まったく資格なしだな。
いずれも当日、協力店に入荷した最上のトロを使用しての、ゼイタクきわまる拷問企画。いくら亮くんが寿司好きでも、同じネタの同じ味を1kgっつったら最後のほうは見るのもヤになったでしょうね。『黄金伝説』なんかでもよくやってるけど、この“同じメニューを長時間大量に食べ続ける”企画、見かけるたびに芥川龍之介の『芋粥』を思い出します。
ところで、殺気立った形相で鬼のようにトロをパクつく亮くんを見ていたら、7~8年前さかんにTV大食い番組で食べまくっていた所謂“フードファイター”の皆さんの近況が気になりました。ジャイアント白田は自ら調理師免許を取って板前さんを目指していると聞いたし、プリンス小林尊はニューヨークのホットドッグ食い競争で連勝続けていたものの、昨年だったか顎関節症でリタイア、なんてちょっと心配なニュースもあったような。ビッグウェーブ高橋とか、ドクター射手矢(のち西川)とかサイボーグ立石とか、みんな元気かな。
『夏の秘密』は22話。伊織(瀬川亮さん)、公判後にマスコミに取り囲まれた紀保(山田麻衣子さん)と大脱走。ちょっとダスティン・ホフマンの『卒業』っぽかったですね。そろそろ窮屈かつ新鮮味もなくなってきたいつもの下町セットを脱け出し、視線が街頭に出て、いつもの町もお祭り仕様で雰囲気が変わると、物語も風通しが良くなる気がします。こちらの“亮くん”、いつもの部屋、いつもの町でないロケーションで見ると一段とさわやかでカッコよく、「この人が善意の顔した悪意なわけがない」と紀保とともに信じてしまいます。
出がけ紀保に「何かあったら」と遠慮勝ちに携帯番号のメモを渡す伊織を、庭先からにゅっと乗り出して覗き込んでいたフキ(小橋めぐみさん)が、一瞬、上半身ピンク(←フキは淡色のニットカーデがやたら好き)の白蛇に見えました。優しく柳腰で、耐えて耐えて溜めに溜める女の底知れない怖さ、小橋さんは本当にうまく表現していると思います。
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