イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

2日過ぎたカレーは旨い?

2007-01-16 20:47:33 | テレビ番組

ビデオ留守録で再放送の『けものみち』を録ったつもりが、帰って見ると設定時間を一時間間違えて『富豪刑事デラックス』が録れてました(爆)。どちらも本放送は金9。昼間のTVは大体こんな感じのラインナップなのね。

『富豪』は大好きで本放送から見てました。筒井康隆さんの原作を“富豪御曹司→孫娘”に設定変えたアイデアが面白いと思ったし、何が笑えるって、深田恭子ちゃん扮する美和子様みたいな、若くてプリンプリンの女の子新人が赴任してきたら(多少天然で金銭感覚おかしくても)、おっさん署長、デカ長以下刑事たちみんな「うっしっし」って地合いになるのが普通じゃないですか。なのに全員「ジャマだ、早く追い出せ」基調だというのが、まず壮大なフィクション。交通課婦警の野波麻帆さん、中山恵さんというナイスバディ美脚のお色気要員もいるのに、ヤッコさんたち全然興味ないみたい。また、彼女たちも“ガツガツ玉の輿狙い”“合コンマニア”と、うまーくマスコット要素を排したキャラ作りになっているんですよね。

既存の凡百の刑事ものと、モチーフは幾つもかぶるのに、雰囲気が一個もかぶらない。マンガチックなのははっきりしているんだけど、アダルト青年誌でも少女漫画でもない、独特のアナザーワールド感がある。

「あのー、チョットよろしいでしょうか?」「オマエももうそんな大きな仕事を任されるようになったのか」「今度こそワシの金を全部使ってしまってくれよ」「今日も県警上層部の方々が来ておられる」「刑事は足だ!」「勝手に帰るなー!」など、決まり文句、決めフレーズも、ありそうで絶対ないファンタジー。

ウソっぽくマンガっぽく作れば作るほどゴージャスになる『富豪』に比べて(比べちゃ悪いけど)、ゴージャスにしようとすればするほどウソっぽさのドツボに嵌まって行く…と思ったら、ウチの家族に録画見せたら意外に評判いいです『華麗なる一族』。

月河よりふた回り年上で、物心ついた状態で戦争を体験した最後の世代。「昭和42年の日本の空気感なんて、高給取りでブッ弛んだ平成のテレビ局に出せるわけがない」。はなから達観してます。“平成に入ってから世の中に出てきたものは、人であれモノであれ、制度であれ信用するな”という信念、この世代、徹底してます。どんなに喧伝されてもサプリメントはいっさいのまず、遠くない将来も介護保険のお世話になる気などまったくなし。

曰く「鉄鋼生産には原料銑鉄が要る、民間会社は国策会社に意地悪されて銑鉄供給してもらえない、自社生産するには高炉を建てなければならず、それには莫大な金が要るが、一番頼れる資金源たるメインバンクは、自分の親父なのに融資を渋っている。なぜかは知らんがそういう逆境に立たされた経営者の話だということを、しつこいナレーション使おうがとにかく平成の客に解る様に噛んでほぐして説明できている、だから合格」

…合格だそうですよ。家族のためにビデオを操作してやりかたがた、もう一度見直していたら、映画版の田宮二郎さんに似せているようでまた独特な、仲村トオルさんのたたずまいに軽く惚れかかって来ました。

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