3月も後半、1年の4分の1が早くも過ぎようとしているのに、結局、“昨年までしなかった新しいことへのチャレンジ”と言えば歯の治療だけ、という、実に進歩も発展もない2007年になりつつあります。
北国の冬季間、ウィンタースポーツ・アウトドアまったく苦手な人間は、ややもすればこんな状況になりがちなんですが、今年はとにかく、1月からやたらTVドラマばっかり観すぎ(爆)。
昨年夏頃ネットで情報を拾ってずっと楽しみにしていた『華麗なる一族』がくっきりはっきり期待外れを露呈した一方、さほど予備知識なく観はじめた『わるいやつら』には初回からどっぷり浸かり、予備知識どころかまったくノーマークだった『ハゲタカ』にも完全にくわえ込まれてしまい、『風林火山』は本放送のほか再放送が2枠(BS-2日曜22:00~、総合土曜13:15~)あるので“週一もの”ほどの緊縛感はないのですが、「連続ものは昼ドラと特撮だけ」という状況が3~4年続いていただけに、一週間にこれだけの本数の連続ドラマを完録し、暇ができたそばからリプレイ視聴する生活が3ヶ月続くと、かなりなTV漬け感があります。
一方で、贔屓にしていた昼ドラ枠の『母親失格』は2週目中盤でほぼ脱落、『仮面ライダー電王』も3話で途中下車。だがしかし、その代わり『美しい罠』DVDを観たり、思い出したように3年前の宅録VTR『Monster』を巻き戻して(何話から何話までがどのテープに録ってあるのかサーチするだけでもえらい手間)みたりもしているので、ふっと我に返ると、細胞と細胞の間までTV汁(じる)がしみ込んだような気がする時すらある。
このブログでも書いたように、昨年暮れ、老朽ビデオデッキが故障→後継機種は電器店でもう扱っていないと言われる→ダメモトで捜したネットショップでラッキーに買えた…という慌しい流れからの高揚感も手伝い、どのドラマもそれなりに楽しんだりツッコんだりさせてもらいましたが、4月、新年度からは、正直、少しTVから距離おきたい気分です。
観るにしてももうちょっと本数絞りましょう。現時点の情報で、初回は必見と決めているのが昼ドラ東海枠『麗わしき鬼』。脚本の中島丈博さん、昨年の『偽りの花園』からまる1年の再登板で、ご年配的に“中3日の先発”みたいなものですからちょっと熟成が足りないかも…という懸念はあるのですが、一度掴んだら放さない握力の強さが中島作品の身上。同時間帯裏のTBS系(MBS毎日放送制作)では岸田國士原作の文芸メロドラマ古典のリメイク『暖流』が4月第3週から追いかけスタートするので、ひょっとするとビデオとパソコンで同時間併録という、まさに“昨年までしたことのない新しいチャレンジ”になるかもしれません。
ゴールデンではCX系木曜22:00~『孤独の賭け ~愛しき人よ~』に軽く(軽くかい!)期待を寄せています。五味川純平原作。漫画原作のドラマがはびこる中(漫画原作にもそれなりの魅力がありますが)、昭和の中間小説の映像化はもっと積極的にやってほしいと思っていたし、何より、ポストバブル期の金字塔的名作『もう誰も愛さない』を髣髴とさせる設定、筋立てなんですね。「俺たちは、金と欲でつながっている。」この身もフタもない、一見、知恵もアイデアも感じさせない(…?)キャッチが、逆にシンプルで潔い。
主演がこの枠の『白い巨塔』でステップアップした伊藤英明さん、現在『華麗~』で意外にも(失礼!)昭和のお嬢妻がはまっている長谷川京子さん。公式プレサイトのトップの、妙にB級でキラキラしい雰囲気が一抹の不安を掻き立てますが、月河の好きな“企みもの”の匂いのする作品は次期はこれぐらいなので、
結局、月~金の帯2本、週一1本は観る気満々。期待通り「1話も見逃せない!」「録画ミスできない!」という気にさせてくれたらもちろん嬉しい話ですが、心の隅っこ、7%ぐらい「脱落できたらラクかも…」な気持ちもある(爆)。連続ものを複数本、欠かさず観つづけるのって、結構エネルギー要るもんです。久々の発見。いやホント。
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