「うめむらしも子」って、『ケータイ大喜利』のお題に出てくる演歌歌手“下積長子(したづみながこ)”みたいだなぁ(@『梅ちゃん先生』)。ありそうで、「絶対ねぇよ」な読み間違い。
幸吉父っつぁん(片岡鶴太郎さん)が、過去の借金以来苦手にしているという伯父さん(北見敏之さん)は、役名のテロップが“石田”繁と、安岡姓でないところをみると、信郎(松坂桃李さん)からみて伯父さんは伯父さんでも母方の、和子さん(大島蓉子さん)の兄で伯父さんということなのかな。
それにしては繁伯父さんに酒が回ってきて、新婦・梅子(堀北真希さん)にインネンつけはじめたとき、和子さんが「ちょっと兄さん、今日はおめでたい席なんだから」となだめて下がらせるような仕草のひとつもしなかったし、ひょっとして梅子パパ建造さん(高橋克実さん)同様、“貧乏な家から、学問の才を買われて裕福な家に養子にとられた”お兄さんだから姓が違うのかしら。
建造お父さんは医大に通い始めた頃から実弟の陽造さん(鶴見辰吾さん)の度重なる無心にも、養家=下村家に内緒で、自力でお金を工面して助けてあげていたそうですが、ノブの繁伯父さんのほうは、町工場を守る幸吉父っつぁんが借金を申し入れたときあんまりこころよくは貸してくれなかったと見え。父っつぁんもあの通り向こうっ気が強くて余計なことひと言は言わずにすまないたちだから、フトコロに余裕のある兄貴に上手(じょうず)に下手(したて)に出ることができず、いろいろとシコリの残る貸借劇になっちゃったのでしょうな。想像に難くない。
でも、いまや、出来が悪くて嘆いていたはずの幸吉のひとり息子・信郎が女医さんを嫁にもらって万々歳、繁伯父さんは息子に離反され、見たところ奥さんも甥っ子の結婚披露宴に連れ立って同行してないところを見ると、死別か生別か家庭内別居か、いずれにせよあまり円満なご家庭ではないようで、笑いの絶えない(いやホント)席で居心地悪く、初対面の新婦についナンクセのひとつもつけてみたくなったということなのか。
なんだか、この繁伯父さんが“推定物語”を背負いすぎで登場したため、1話だけ主役持って行っちゃったぐらいの披露宴でしたが、北見さんは好きな俳優さんなので、幸吉父っつぁんと和解ついでにこれからもちょくちょく安岡家を覗きにきてくれないかしら。嫁・梅子の作る大根の酒粕炊き食わされて微妙な顔とかしてほしい。ついでに名字が石田じゃなく、“北別府”さんならもっとよかった(これまた古いこと)。