イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

飾らない生活

2010-08-11 23:34:32 | コスメ・ファッション

アクセサリーの諸アイテムを、“好きで、何はなくともはずせない”→“苦手で極力つけたくない”順にざっくり並べると、①イヤリング②ブレスレットorバングルネックレスorペンダント指輪、となります。前世紀の勤め人時代から、在宅労働メインになった現在も変わりません。

イヤリングは、顔を洗ったり歯を磨いたりするのと同じテンションで、起床するとまずつけます。入浴やシャワー時にははずしますが、夜半でも、就寝まで1時間となくても、起きていれば、就寝する前まで再びつけます。

指輪は、労働の邪魔かつ危険なので、どうしてもつけなければ社会的にまずいとき以外はつけません。

微妙な中間2アイテムのうち、ネックレス系は、暑いシーズンには割愛しがちです。先日『スパモニ』の汗疹(あせも)特集でもやっていましたが、女性の場合、顔にファンデを塗って毛穴をふさぎがちなので、顔から出るべき分も二倍増しで、併せワザで首~鎖骨~胸近辺から汗が出るわけですよ。汗っぽくなった肌に触れるネックチェーンやストラップの感触ってのは実に不快で不健康なものです。

その点ブレスレット系は短袖に合うし夏向きだよねーと思っていたら、夏は夏でもこうシャレになんない、亜熱帯級の高温多湿になると、そうでもなくなってきました。

電車で吊り革を持つときや、高い棚のファイルや商品を取るときに、腕を上げますわね。そのとき、いつもならゆらり、シャラシャラ、スルッと優雅に手首から肘方向に落ちていたブレスレットが、手首にひっついて落ちないの。手首にまで汗って結構、かくもんです。

そう言えば実家の男性軍も、革バンドの腕時計をいたく嫌っていたっけ。実家が当時、北国にしては盆地の大陸性気候で、夏は、多湿ではないまでも、日中の最高気温だけは国内五指に入ることもある地域に住んでいたのです。

ネックレスが決裂、ブレスレットも離反、指輪は有史以来国交なし。

あまつさえ、最後の砦だったイヤリングまでが、猛暑日ラインが緯度を上げて来る警報とともに、少しずつ背信の気配を見せはじめて来たという。

さすがに耳たぶには汗はかきませんが、下がり部分の先端ないし内辺が、体表面でもっとも体温の高い部位のひとつであろうところの、頚動脈の近辺にツンツン、チコチコ当たって、当たるのは夏も冬も関係なく当たるんですけれども、今夏はとにかく朝から晩まで、じんわり汗含みの肌に当たるので、当たって離れる瞬間に微々量“ピトッ”と粘っこい、高濃度の塩水っぽい感触を残して去るわけです。

去ったかと思えば、また来る。当たったかと思えば、また離れる。離れるたびに“……ピトッ”を残して。

水木しげるさんだったら、こういう感触に、どういうオノマトペを当てるかな。

揺れて、擦れて、触れて、ピトッ。「サガサガッ、クチョ」かな。「リュンリュン、ニュパ」かな。

鬼太郎を讃える虫の鳴き声を「ゲゲゲ」と表現したかたですからね。こういう、ミクロなかそけき感触ほど、濁音もしくは半濁音多用でしょうな。

それはともかく、下がりのないやつだけつけるようにすればいいんでしょうけどね。クリップみたいに耳をはさんでそれだけみたいなのは、イヤリングつけてる気がしないんですよ。顔の近くでささやかに、細チェーンの先にジルコニアひとかけら、ビーズひと粒でも、揺れてるものがないと、落ち着かない。

夏も、殺戮的なレベルの酷暑になると、ひとつまたひとつとアクセサリーが装着困難になることがわかった2010年、平成22年でした。

「…でした」ってことはないか。まだ終わってませんね、夏。

コメント
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