2018年のベスト10を決めてみた。「洋画編」だが「日本映画」を含めても、洋画が上位を占めるのでイコール2018年のトップ10。
映画館で見たのは合計72本、DVDレンタルで追っかけた新作に、Netflixで見たオリジナルタイトルを加えた約110本が対象。
1位 Roma ローマ
2018年で最も美しい映画。監督による監督のための究極の個人映画は、鑑賞者と記憶を共有する。カメラは神が宿る日常の光景を捉え、1971年のメキシコの喧騒を蘇らす。モノクロから鮮やかに映し出される色彩。感情を揺さぶる人生の悲喜と、共に歩む人々の繋がり。生きることの意義が浮上する。新時代の映画のあり方を示した映画でもある。アルフォンソ・キュアロンの大いなる挑戦と勝利に喝采する。
2位 ミッション:インポッシブル/フォールアウト
最後のハリウッドスターは、映画に魂を捧げる。己の肉体をもって観客に感動を与える映画の力を信じているからだ。その気迫に応えるアクションシーンは全てがクライマックス。演じるイーサン・ハントの愛すべき個性を前面に押し出すドラマが展開。多くの苦悩を背負いながら、正義に献身してきたハントの生き様がトム・クルーズ本人と重なる。シリーズの集大成かつ、紛うことなきシリーズ最高傑作。
3位 バッド・ジーニアス
洋画における2018年のサプライズは、タイの国から誕生した。スタイリッシュな映像でお届けする、心拍上昇”カンニング”アクション。尻上がりに予想を超えていく展開。人生の岐路に立たされた天才たちの試練は、常軌を逸する頭脳戦になだれ込み、大胆なショットと繊細な演出で高鳴る鼓動に肉薄。変化する2人の天才に、ビターな後味を残す青春ドラマの傑作。天才こそが世界を支配する。
4位 パディントン2
世界平和のヒントはここにあり。紳士なクマさんこと「パディントン」の生き様を見よ。性善説な物語にも関わらず、善良さの押し売りにならないのは、純粋無垢な良心ゆえ。周りを幸福色に染めるパディントンに笑い、ときに涙する。心優しきブラウン一家との絆はより強固となり、伏線回収で畳み掛ける列車アクションシーンは圧巻。最後の最後までハートフルな多幸感に包まれる。
5位 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
”世紀の嫌われ者”の半生は喜劇と悲劇の繰り返す。恥も外聞もどこ吹く風。己の栄光のために、周りを蹴散らし猛進する。華麗さよりもパワー。異形のスケーターの氷上アクションを見事に映像化。周りの全員がクズ人間で悪女を形成した必然あり。が、そんな負の状況すらも自らの生命力に転化。トーニャのパワフルな生き様に同調する疾走感。喧嘩上等、女は再び輝く。
6位 ボヘミアン・ラプソディ
身震いするほどの興奮と熱狂は、2018年最高の劇場体験だった。伝説的歌手の音楽シーンにフォーカスした英断。稀に見る脚色の成功事例。迷い彷徨った自己探求の旅路の末、辿りついた主人公の境地と悲しき運命、全てはラストのステージへ向かう。ドラマのカタルシスと音楽の魔力が科学反応を起こし、エモーションが爆発。涙腺を決壊させる。
7位 へレディタリー/継承
ホラー映画の新たな金字塔。家族という逃げ場のない空間で、悪夢が現実を浸食する生々しさ。見る者の想像力を利用し、恐怖を増幅させる演出に匠の技が光る。新人監督とは思えない腕前。あるときはカルト、あるときは人間、ホラーの源泉は多方面にあって一向に油断ができない。容赦ない恐怖の追い込みは続き、神々しいまでの結末へと突き進む。
8位 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
2018年最大の映画イベントは、鮮やかにファンの期待に応える。膨張したユニバースをよくぞここまでまとめてくれた。初顔合せのヒーローの対面、パワーアップされたヒーローたちの力量、創造性溢れる連携プレー、ジャンプ世代を熱くさせる1on1のバトルシステム、ド肝を抜くスペクタクル、ずっとワクワクが止まらない。思わぬヴィランの存在感と、衝撃のラストに次作への期待が高まる。
9位 クレイジー・リッチ!
実は久しいラブコメの傑作。同じ肌の色、だけど異なる人種の違い。オールアジア人キャストという新鮮さ以上に、充実の脚本力が際立つ。1組のカップルに立ちはだかる高い壁、ブレることのない2人の愛は勇敢で痛快、奮闘する姿に何度も胸が熱くなる。脇を固める個性的なキャラクターと、平行するもう1つのドラマ、オリエンタルでゴージャスな衣装と美術の数々。眼福と心福に浸る。
10位 A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー
今年最も影響を受けた映画。「死んで幽霊になったらどうなる?」の、最も有力と思う仮説。幽霊が生まれて死ぬまでの一生を、シーツをかぶった男の愛の軌跡として描く。前進する時間の概念は、自分たちが生きる現世にだけ存在し、魂の執着は現世にとってはホラーになる。その生涯は「失う」のではなく「得る」ことで閉じる。
2018年ベスト映画トップ(11位~20位) 【洋画編】
2018年ベスト映画トップ5 【日本映画編】
2018年映画 勝手に個人賞
2018年ガッカリ映画トップ10
2017年ベスト映画トップ10 【洋画編】
映画館で見たのは合計72本、DVDレンタルで追っかけた新作に、Netflixで見たオリジナルタイトルを加えた約110本が対象。
1位 Roma ローマ
2018年で最も美しい映画。監督による監督のための究極の個人映画は、鑑賞者と記憶を共有する。カメラは神が宿る日常の光景を捉え、1971年のメキシコの喧騒を蘇らす。モノクロから鮮やかに映し出される色彩。感情を揺さぶる人生の悲喜と、共に歩む人々の繋がり。生きることの意義が浮上する。新時代の映画のあり方を示した映画でもある。アルフォンソ・キュアロンの大いなる挑戦と勝利に喝采する。
2位 ミッション:インポッシブル/フォールアウト
最後のハリウッドスターは、映画に魂を捧げる。己の肉体をもって観客に感動を与える映画の力を信じているからだ。その気迫に応えるアクションシーンは全てがクライマックス。演じるイーサン・ハントの愛すべき個性を前面に押し出すドラマが展開。多くの苦悩を背負いながら、正義に献身してきたハントの生き様がトム・クルーズ本人と重なる。シリーズの集大成かつ、紛うことなきシリーズ最高傑作。
3位 バッド・ジーニアス
洋画における2018年のサプライズは、タイの国から誕生した。スタイリッシュな映像でお届けする、心拍上昇”カンニング”アクション。尻上がりに予想を超えていく展開。人生の岐路に立たされた天才たちの試練は、常軌を逸する頭脳戦になだれ込み、大胆なショットと繊細な演出で高鳴る鼓動に肉薄。変化する2人の天才に、ビターな後味を残す青春ドラマの傑作。天才こそが世界を支配する。
4位 パディントン2
世界平和のヒントはここにあり。紳士なクマさんこと「パディントン」の生き様を見よ。性善説な物語にも関わらず、善良さの押し売りにならないのは、純粋無垢な良心ゆえ。周りを幸福色に染めるパディントンに笑い、ときに涙する。心優しきブラウン一家との絆はより強固となり、伏線回収で畳み掛ける列車アクションシーンは圧巻。最後の最後までハートフルな多幸感に包まれる。
5位 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
”世紀の嫌われ者”の半生は喜劇と悲劇の繰り返す。恥も外聞もどこ吹く風。己の栄光のために、周りを蹴散らし猛進する。華麗さよりもパワー。異形のスケーターの氷上アクションを見事に映像化。周りの全員がクズ人間で悪女を形成した必然あり。が、そんな負の状況すらも自らの生命力に転化。トーニャのパワフルな生き様に同調する疾走感。喧嘩上等、女は再び輝く。
6位 ボヘミアン・ラプソディ
身震いするほどの興奮と熱狂は、2018年最高の劇場体験だった。伝説的歌手の音楽シーンにフォーカスした英断。稀に見る脚色の成功事例。迷い彷徨った自己探求の旅路の末、辿りついた主人公の境地と悲しき運命、全てはラストのステージへ向かう。ドラマのカタルシスと音楽の魔力が科学反応を起こし、エモーションが爆発。涙腺を決壊させる。
7位 へレディタリー/継承
ホラー映画の新たな金字塔。家族という逃げ場のない空間で、悪夢が現実を浸食する生々しさ。見る者の想像力を利用し、恐怖を増幅させる演出に匠の技が光る。新人監督とは思えない腕前。あるときはカルト、あるときは人間、ホラーの源泉は多方面にあって一向に油断ができない。容赦ない恐怖の追い込みは続き、神々しいまでの結末へと突き進む。
8位 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
2018年最大の映画イベントは、鮮やかにファンの期待に応える。膨張したユニバースをよくぞここまでまとめてくれた。初顔合せのヒーローの対面、パワーアップされたヒーローたちの力量、創造性溢れる連携プレー、ジャンプ世代を熱くさせる1on1のバトルシステム、ド肝を抜くスペクタクル、ずっとワクワクが止まらない。思わぬヴィランの存在感と、衝撃のラストに次作への期待が高まる。
9位 クレイジー・リッチ!
実は久しいラブコメの傑作。同じ肌の色、だけど異なる人種の違い。オールアジア人キャストという新鮮さ以上に、充実の脚本力が際立つ。1組のカップルに立ちはだかる高い壁、ブレることのない2人の愛は勇敢で痛快、奮闘する姿に何度も胸が熱くなる。脇を固める個性的なキャラクターと、平行するもう1つのドラマ、オリエンタルでゴージャスな衣装と美術の数々。眼福と心福に浸る。
10位 A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー
今年最も影響を受けた映画。「死んで幽霊になったらどうなる?」の、最も有力と思う仮説。幽霊が生まれて死ぬまでの一生を、シーツをかぶった男の愛の軌跡として描く。前進する時間の概念は、自分たちが生きる現世にだけ存在し、魂の執着は現世にとってはホラーになる。その生涯は「失う」のではなく「得る」ことで閉じる。
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羨ましいです
テレビで見ましたが、本当は映画館で見るべき映画でした。