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タイラー・レイク 命の奪還 【感想】

2020-05-06 08:43:33 | 映画


先月末にネトフリで配信された「タイラー・レイク」。全世界同時配信だが、1週間で9000万の世帯で見られたらしい。自分も楽しみに配信を待っていたが、凄い時代に入ったものだ。劇場が閉まっている状況下で、劇場で公開されるレベルの大作映画を自宅で視聴するという事態に、新たな潮流を改めて感じた。
ワケありの傭兵が、誘拐されたインドの麻薬王の息子を救出するという話。一応、チームを組んで救出作戦に臨むのだが、ほとんどの局面で一匹で敵に立ち向かう。絶対絶命の危機をどう切り抜けるか、ほぼ全編に渡り、魅せ場が用意され、少々の胃もたれ感がありながらもアクションに徹した作りになっている。非常に漢くさくて、かつてゴールデンタイムのテレビで流れていた「ランボー」や「コマンド―」を彷彿とさせる。
ドラマは薄味。劇中で描かれているほど、主人公と少年の間に絆は感じられないし、そもそもあのラストで少年は大丈夫なのか、とツッコミを入れたくなるし。”死に場所”を探しているように見える主人公の設定までは良かった。
監督はスタントマン兼コーディネイターとして活躍していた人。銃撃アクションと肉弾アクションを交互に入れ混ぜ、その多彩さに目を奪われる。その点は「ジョン・ウィック」シリーズに近いけど、本作の特筆すべき点は、生々しい肉体描写にある。止めどない戦闘を終えた主人公にはちゃんと疲弊感も伴う。クリス・ヘムズワースが大暴れする。あの腕の太さよ。衣装の外側からも肉厚で固い筋骨が余裕で透ける。襲い掛かる相手をなぎ倒すシーンとか、普通に吹っ飛びそうで、相手もかなり痛そうだ。本作のアクションの成功には”受け手”となるスタントチームの功績も大きい。
【65点】


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